MAZDA MODEL AXELA 2016 アクセラ|取扱説明書 (in Japanese)

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運転する

前に
運転する

ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
航空機内ではキーを操作しない
19ページの「キー」をよくお読みください。
一酸化炭素中毒に気をつける
自動車から出る排気ガスには、 一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は、 無色 / 無臭
の有毒な気体です。体内に入ると、 一酸化炭素中毒を起こします。一酸化炭素中毒の初期
症状は、 目まい / 吐き気 / 頭痛などの体調不良ですが、 症状が進むと意識不明になって動
けなくなります。また、 症状によっては死に至ることがあります。万一、 排気管などに腐
食や損傷があったり、 排気音に異常を感じたときは、 マツダ販売店で点検を受けてくださ
い。また、 車内で排気ガスの臭いがしたときは、 すべての窓を全開にするか、 空調を手動
で外気導入にして新鮮な外気を取り入れてください。そのまま走行すると、 排気ガスが車
内に侵入し、 一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。
ライターやメガネを車内に放置しない
炎天下に駐車するときは、 車内にメガネやライターを放置しないでください。車内が高温
になるため、 ライターが爆発したり、 プラスチックレンズ ・ プラスチック素材のメガネが
変形 ・ ひび割れを起こすことがあります。
ターボ車の特性
ターボ装置は、 エンジンに多量の空気を過給することにより大きな出力を得る装置で、 非
常に精密に作られています。
またその潤滑はエンジンオイル、 冷却は冷却水によって行われています。
ターボ装置の故障を防ぐため、 次の点を守ってください。
●エンジンオイル、 オイルフィルターは必ず指定された期間で交換してください。
●エンジン始動直後の空ふかし、 急加速は行なわないでください。
●ターボ装置の冷却のため、 高速走行や登坂走行の直後は、 エンジンを停止する前にア
イドリング運転を行なってください。ただし、 i-stop が作動したときはアイドリング
運転は不要です。
運転状況 アイドリング時間
高速走行 約1分
特殊な連続走行または急な登坂走行 約2分
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2. 運転するときに
安全なドライブのために
駐停車するとき
燃えやすい物のそばに車を止めない
車を止める時には、 次の点を守ってください。
●そばに枯れ草など、 燃えやすいものがない場所に止めてください。走行したあとは排
気管が高温になっているため、 火災につながるおそれがあります。
●壁やべニヤ板などが後方にある場合は、 間隔を十分とってから停車してください。排
気ガスにより変色、 変形したり、 そのまま放置しておくと火災につながるおそれがあ
ります。
仮眠するときはエンジンを止める
エンジンをかけたままで仮眠しないでください。無意識にチェンジレバー / セレクトレ
バーを動かしたり、 アクセルペダルを踏み込み車が発進したり、 エンジンや排気管の異常
過熱による火災など思わぬ事故につながるおそれがあります。また、 排気管が損傷してい
たり、 換気の悪い場所では、 知らない間に排気ガスが車内に侵入し、 一酸化炭素中毒にな
るおそれがあり危険です。
長時間停車するときは空調を外気導入にする
エンジンをかけたまま長時間停車するときは、 空調を手動で外気導入にしてください。空
調を内気循環にすると、 車内の圧力が下がり排気ガスが入りやすくなるため、 一酸化炭素
中毒になるおそれがあり危険です。
換気の悪い場所でエンジンをかけたままにしない
換気の悪い場所ではエンジンをかけたままにしないでください。ガレージの中や積雪した
場所、 その他周囲が囲まれた換気の悪い場所では、 排気ガスが行き場を失い車内へ入りや
すくなるため、 一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険です。
坂道駐車はパーキングブレーキをしっかりかける
坂道での駐車は、 パーキングブレーキをしっかりかけ、 マニュアル車はチェンジレバーを
1 または R に、 オートマチック車はセレクトレバーを P に入れてください。
急な坂道ではさらに輪止めをしてください。輪止めをしないと車が動き出し、 思わぬ事故
につながるおそれがあります。
車の移動はエンジンをかける
車を少し移動させるときでも、 必ずエンジンをかけてください。下り坂などで傾斜を利用
して移動させると、 ハンドルがロックされたり、 ブレーキの効きが悪いため思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
AXELA_Bセ_初版.indb 1102015/07/06 15:17:07

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運転する

前に
運転する

ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けない
ハンドルをいっぱいにまわした状態を長く続けると、 パワーステアリング装置を損傷する
おそれがあります。
車から離れるときは必ずパーキングブレーキをかけ、 施錠する
車から離れるときは、 必ずパーキングブレーキをかけエンジンを止め、 ドアを施錠してく
ださい。また、 盗難にあわないために、 車内には貴重品を置かないでください。
お子さまを乗せるとき
車から離れるときはお子さまも一緒につれていく
車から離れるときはお子さまだけを車内に残さないでください。
●お子さまのいたずらにより、 装置の作動、 車の発進、 火災など思わぬ事故につながる
おそれがあります。
●炎天下の車内はたいへん高温になり、 お子さまが脱水症状を起こすおそれがあります。
症状がひどくなると脳に障害が残ったり、 最悪の場合死に至るなどお子さまの命にか
かわる重大な傷害につながるおそれがあり危険です。
AXELA_Bセ_初版.indb 1112015/07/06 15:17:07

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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
電源ポジション ( エンジンスイッチ )
各位置の働き
¯Ô n
Ó¿³áØ »ï
µ» ”Ä
マニュアル車はクラッチペダル、 オートマチック車は
ブレーキペダルを踏まない状態で、 プッシュボタンス
タートを押すごとに OFF、 ACC、 ON の順に電源ポ
ジションが切り替わります。ON からもう一度、 プッ
シュボタンスタートを押すと OFF へもどります。
電源ポジショ
ン 働き
OFF
プッシュボタンスタートの表示灯
( 橙 )が、 消灯します。
ACC エンジン停止時に、 オーディオな
どの電装品が使用できる位置。プッシュボタンスタートの表示灯( 橙
)
が、 点灯します。
ON 全ての電装品が使用できる位置。
プッシュボタンスタートの表示灯
( 橙 )が、 点灯します。( エンジン
回転中は、 プッシュボタンスター
トの表示灯は消灯します。)
AXELA_Bセ_初版.indb 1122015/07/06 15:17:08

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運転する

前に
運転する

ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
ŒÝ
 ●ハンドルがロックされているときは
プッシュボタンスタートの表示灯( 緑 )が点滅 します。ハンドルを左右に動かし
ながら、 プッシュボタンスタートを押して、 ハンドルのロックを解除してくださ
い。
 ●(SKYACTIV-G 1.5、 SKYACTIV-G 2.0)
プッシュボタンスタートを押して、 エンジンが始動する前に燃料タンク付近から
フューエルポンプのモーター作動音が聞こえることがありますが異常ではありま
せん。
●エンジンを止めたままで、 オーディオなどを長時間使用したり、 電源ポジション
を ON のまま放置しないでください。バッテリーがあがるおそれがあります。電
源ポジションを ACC( オートマチック車は、 セレクトレバーが P の位置になっ
ていること )で放置した場合は、約 25 分間で電源ポジションが OFF になりま
す。
●マニュアル車はクラッチペダル、 オートマチック車はブレーキペダルをいっぱい
に踏み込んだ状態で、 プッシュボタンスタートを押すとエンジンが始動します。
電源ポジションの切り替えを行なう場合は、 ペダルを踏まずにプッシュボタンス
タートを押してください。
エンジンの始動
エンジンをかける前に
1. パーキングブレーキがかかっていることを確認します。
2. マニュアル車はチェンジレバーがニュートラル位置、 オートマチック車はセレクトレ
バーが P の位置にあることを確認します。
3. 正しい運転姿勢をとり、 右足でアクセルペダルとブレーキペダルが確実に踏めるか確
認します。ペダルの踏み間違いのないように、 ペダルの位置を確認しておいてくださ
い。
→43ページ「正しい運転姿勢」
AXELA_Bセ_初版.indb 1132015/07/06 15:17:08

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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
クラッチスタートシステムについて ( マニュアル車 )
クラッチスタートシステムとは、 クラッチペダルを踏まずにプッシュボタンスタートを押
してもエンジンを始動させない装置で、 車が動き出すのを防止します。
エンジンを始動するときは、 クラッチペダルをいっぱいに踏み込んでください。
ŒÝ
エンストで動けなくなったとき
ギヤを入れたままプッシュボタンスタートを押し続けても車は動きません。
→462ページ「エンストで動けなくなったとき」
AXELA_Bセ_初版.indb 1142015/07/06 15:17:08

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運転する

ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
エンジンをかけるとき
/
Э
植込み型心臓ペースメーカーおよび植込み型除細動器の医療用機
器を使用している方は車内 · 車外のアンテナから約 22cm 以内
に医療用機器を近づけない。
電波により、 医療用機器の作動に影響をおよぼすおそれがあります。
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‹ £
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以下以外の医療用機器を使用している方は、 キーの電波の影響を
医師や医療用電気機器製造業者などに確認する。
 ●植込み型心臓ペースメーカー
 ●植込み型除細動器
電波が悪影響をおよぼすおそれがあります。
AXELA_Bセ_初版.indb 1152015/07/06 15:17:10

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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
/
žc ”
プッシュボタンスタートシステム機能、 アドバンストキーレス機
能を作動させないようにすることもできます。
ペースメーカーなどの医療用機器に悪影響をおよぼすおそれがあるため、 キー
を取り出すことなくエンジンの始動ができる機能を停止させることができま
す。 また、 アドバンストキーレス機能を作動させないようにすることができ
ます。
詳しくはマツダ販売店にご相談ください。
ŒÝ
●キーは必ず運転者が携帯してください。
●電源ポジションの状態(OFF、 ACC、 ON)に関係なく、 エンジンを始動できます。
1. キーを携帯していることを確認します。
2. エンジンが完全に始動するまで、 ブレーキペダルをしっかりと踏み続けます。
3. マニュアル車は、 エンジンが完全に始動するまで、 クラッチペダルをいっぱいに踏み
込み続けます。
4. プッシュボタンスタートの表示灯( 緑 )と K EY
表示灯( 緑 )が点灯するのを確認します。
プッシュボタンスタートの表示灯( 緑)が点滅す
るときは、 キーの電池切れなどが考えられます。
→119ページ「キーが電池切れしたときのエン
ジン始動」
AXELA_Bセ_初版.indb 1162015/07/06 15:17:10

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運転する

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快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
¯Ô n
Ó¿ ³áØ »ï
µ» ”Ä
5. プッシュボタンスタートの表示灯( 緑 )が点灯し
ている状態でプッシュボタンスタートを押しま
す。
«™
žc ”
プッシュボタンスタートの表示灯 ( 橙 ) が点滅するときは、 エンジンの始動
ができなくなるおそれがあります。ただちにマツダ販売店で点検を受けてく
ださい。
ŒÝ
●次のようなときは、 KEY 警告灯( 赤 )が点滅し、 エンジンをかけることができま
せん。
•キーの電池切れ
•キーが作動範囲内にない
•キーを車内でも感知しにくい場所に置いている
→23ページ「アドバンストキーレスエントリー & プッシュボタンスター
トシステムの機能を使っての操作」
•キーに類似した他社のキーが作動範囲内にある
●プッシュボタンスタートの表示灯( 橙 )が点滅 しているときは、 通常の操作では
エンジンを始動できない場合があります。マニュアル車はクラッチペダル、 オー
トマチック車はブレーキペダルをいっぱいに踏み込み、 エンジンが完全に始動す
るまでプッシュボタンスタートを押し続けてください。
●エンジン始動後、 プッシュボタンスタートの表示灯( 橙 )は消灯し、 電源ポジショ
ンは ON 状態になっています。
●冷間始動後は、 エンジン制御システムの働きによりエンジン回転数が高くなりま
すが、 自動的に適正な回転数に下がります。
●冷間始動後は、 排気ガスの浄化を促進するためにエンジン回転が高くなり、 うなっ
ている音が聞こえることがありますが、 部品機能の異常ではありません。
AXELA_Bセ_初版.indb 1172015/07/06 15:17:11

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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
ŒÝ
 ●(SKYACTIV-G 1.5、 SKYACTIV-G 2.0)
プッシュボタンスタートを押して、 エンジンが始動する前に燃料タンク付近から
フューエルポンプのモーター作動音が聞こえることがありますが異常ではありま
せん。
 ●(SKYACTIV-D 2.2)
•外気温が- 10°C より低いときは、 エンジン保護のためエンジンが始動して
から約 3 分間、 最高回転数が制限される場合があります。
•エンジン始動時は、 プッシュボタンスタートを押したあと、 メーター内の予熱
表示灯が消灯して、エンジンがかかるまでマニュアル車はクラッチペダル、オー
トマチック車はブレーキペダルを放さないでください。
•エンジンがかかる前にマニュアル車はクラッチペダル、 オートマチック車はブ
レーキペダルを放した場合は、 再度マニュアル車はクラッチペダル、 オートマ
チック車はブレーキペダルを踏み込みプッシュボタンスタートを押してエンジ
ンを始動してください。
•予熱表示灯が消灯するまで、 スターターは回りません。
•予熱が終了したあと、 電源ポジションが ON のままエンジンをかけずに長時
間放置した場合、 再度予熱を行い予熱表示灯が点灯する場合があります。
 ●( マニュアル車 )
エンスト時、 エンジンが完全停止したあと約 3 秒以内にクラッチペダルを再度踏
み込むとエンジンを再始動することができます。
ただし次のようなときは、 クラッチペダルを踏み込んでも再始動させることがで
きません。
•運転席のドアが開いているとき
•運転席のシートベルトが装着されていないとき
•エンスト後にクラッチペダルを完全に放していないとき
•エンジンが完全に止まっていない状態でクラッチペダルを踏んだとき
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