ABS MAZDA MODEL CARROL 2015 取扱説明書 (キャロル) (in Japanese)
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運転するときは/エンジン始動・停止
4-12
エンジンを止めるときは
設定の切替え(カスタマイズ)をする
と、携帯リモコン検出範囲外警告ブ
ザー(室内ブザー)を1回鳴らすこと
ができます。設定の切替えについて
は、マツダ販売店にご相談ください。
携帯リモコンの電池切れが近いと、
エンジンスイッチを にしたとき
に、メーター内の携帯リモコン電池
消耗警告灯が約15秒間点灯します。
→ 3-13ページ(携帯リモコン電池消耗警告灯)
→ 6-8ページ (リモコンキーの電池交換)
ON緊急時以外は、走行中にエンジンを止
めないでください。
ブレーキ倍力装置が働かないため、
ブレーキペダルを踏むときに強い力
が必要になります。
パワーステアリング装置が働かない
ため、ハンドルが重くなります。
次の機能が作動しません。
・ABS
・DSC&TCS
・レーダーブレーキサポート(RBS)(タイプ別装備)
・誤発進抑制機能(タイプ別装備)
・エマージェンシーストップシグナ ル(ESS)(タイプ別装備)
走行中にエンジンを止めると、オート
マチックトランスミッション(タイプ
別装備)が損傷するおそれがあります。
エンジンの止めかた
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運転するときは/ABS
4-27
4
ABS(アンチロックブレーキ
システム)とは
ブレーキをかけたときのタイヤのロック
を自動的に防止することで、走行安定性
や操舵性を確保しようとする装置です。
制動距離について
ABSは制動距離を短くするものではありません。
常に周囲の状況を確認して、安全運
転に努めてください。ABS による制
御には限界があります。
ABS は、タイヤのグリップ限界を超
えたり、ハイドロプレーニング現象
(※)が起こったりした場合は効果を 発揮できません。
※雨天の高速走行などで、タイヤと 路面の間に水膜が発生し、接地力
を失ってしまう現象
ABS
ABS装備車の取扱い
急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。
次のようなときは、ABS のついてい
ない車より制動距離が長くなること
があります。スピードを控えめにし
て、車間距離を十分にとってくださ
い。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越 えるとき
・マンホールなど鉄板の上を通過す るとき
・タイヤチェーンの装着時
急ブレーキ時には、ポンピングブレー
キ(※)をせずに、ブレーキペダルを
思い切り強く踏み込んでください。 ポ
ンピングブレーキをすると、制動距
離が長くなります。
※ブレーキペダルを数回に分けて小 刻みに踏むブレーキのかけかた
路面の状況によりますが、 約10 km/h
以下ではABSが作動しません。
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運転するときは/ABS
4-28
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。
タイヤについて
ABS は、こんな場合にもブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります
滑りやすい路面を走行しているとき
80J1040
80J1041
80J1361
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること
があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。
ABS は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は指定のサイズで、4 輪ともサイズ、
銘柄、トレッドパターン(溝模様)が
同一のものを装着してください。ま
た、著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しないでください。正確な回転速
度が検出できなくなって ABS が正常
に機能しなくなり、思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
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~8©AªI
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運転するときは/ABS
4-29
4
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
ABS警告灯
81M40171
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常がある
と、エンジンスイッチが のとき
に点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
ブレーキアシスト
ブレーキ踏力を補助する装置です。急ブ
レーキをかけたときに、ABSの効果が十
分に発揮されるまでの時間を短縮しま
す。
しっかりとブレーキペダルを踏まない
と、ブレーキアシストは作動しません。
ブレーキアシストは、本来のブレーキ
性能を超えた制御をする装置ではあり
ません。
¬
~
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運転するときは/ABS
4-30
4
エマージェンシーストップシグナル(ESS)
ESS とは Emergency Stop Signal(エマージェンシーストップシグナル)の略です。
ESSは次の条件をすべてみたしているときに、非常点滅表示灯を通常よりも速く点滅さ
せることで、後続車へ注意を促す機能です。またその際、メーター内の方向指示器表示
灯もあわせて点滅します。
ブレーキペダルを勢いよく踏み込んだときの車速が約55 km/h以上のとき
ABSが作動しているとき、またはABSが作動するような急ブレーキのとき
74P40170
ESSは次の状態になると機能が停止します。
車速が十分に低下したとき
ブレーキペダルを離したとき
ABSの作動が終了したとき
非常点滅表示灯スイッチの位置を にしたとき
ESS は走行中の急ブレーキ時に、後続車に注意を促すことで追突を軽減する機能
で、すべての追突を防ぐものではありません。減速や停車するときは不要な急ブ
レーキはさけ、常に安全運転に努めてください。
ESSの機能を停止させることはできません。
ESSの機能よりも、非常点滅表示灯スイッチの操作が優先されます。
次のような路面を走行中に、一瞬しか ABS が作動しなかったときは、ESS は作動し
ないことがあります。
・滑りやすい路面を走行しているとき
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越えるとき
タイプ別装備
ON
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運転するときは/DSC&TCS
4-31
4
DSC&TCS は、ABS、ブレーキアシス
ト、TCS(トラクションコントロールシ
ステム)およびDSC(ダイナミック・ス
タビリティ・コントロール)などを総合
的に制御して、車両の走行安定性を補助
しようとするシステムです。
■ ABS(アンチロックブレーキシステム)
4-27ページ をお読みください。
■ ブレーキアシスト
ABSのブレーキアシストと同様です。
■ TCS(トラクションコント
ロールシステム)
滑りやすい路面での発進時や加速時に起
こる駆動輪の過度の空転を、ブレーキ制
御およびエンジン出力制御により防ぎ、
適切な駆動力を確保しようとする補助機
能です。
■ DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
急激なハンドル操作をしたり、滑りやす
い路面で旋回したりするときの車の横滑
りなどを抑制することで、車両の走行安
定性を補助しようとする機能です。
常に周囲の状況を確認して、安全運転
に努めてください。DSC&TCS によ
る制御には限界があります。
DSC&TCS
DSC&TCS装備車の取扱い
次のことをお守りください。
守らないと DSC&TCS が正常に作動
しなくなったり、誤作動につながっ
たりするおそれがあります。
・タイヤの空気圧を指定空気圧に調
整する
→ 8-5ページ(タイヤの空気圧)
・タイヤ交換時は指定のサイズで、 4 輪ともサイズ、銘柄、トレッドパターン(溝模様)が同一のもの
を装着する
・著しく摩耗状態の異なるタイヤを 使用しない
・サスペンションやブレーキを改造 しない(車高やサスペンションの
硬さ変更など)
・サスペンションやブレーキを著し く劣化した状態で走行しない
・エンジンを改造しない(マフラー の改造など)
・LSD(リミテッドスリップデフ) を装着するなどの改造をしない
タイヤチェーンやスペアタイヤ(市
販品) を装着したときなどには、 DSC
&TCS が正常に作動しない場合があ
ります。
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運転するときは/DSC&TCS
4-32
DSC&TCS作動表示灯
65P40080
メーターパネル内にあります。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
DSC&TCS の電子制御システムに異常
があると、エンジンスイッチが
のときに点灯します。点灯中は次のよ
うになりますので、マツダ販売店で点
検を受けてください。
・次の機能が作動しません。・TCS(トラクションコントロール システム)
・DSC(ダイナミック・スタビリ ティ・コントロール)
・レーダーブレーキサポート (タイプ別装備)
→ 4-36 ページ(レーダーブレー キサポート(RBS))
・誤発進抑制機能 (タイプ別装備)
→ 4-41ページ (誤発進抑制機能)
・アイドリングストップシステム (タイプ別装備)
→ 4-48 ページ(アイドリングス トップシステム)
・ヒルホールドコントロール(タイプ 別装備)も作動しない場合がありま
す。
→ 4-34ページ (ヒルホールドコントロール)
・ABSは作動します。
・ブレーキアシストは、故障状況に よっては作動しない場合がありま
す。
次のような状況になると、0.2秒間隔で
小刻みに点滅します。
・発進時や加速時に TCS(トラクションコントロールシステム)が作動し
ている
・急ハンドル時や旋回時にDSC(ダイ ナミック・スタビリティ・コント
ロール)が作動している
次のような操作をすると、一時的に
モーター音やカチッという音が聞こ
えることがあります。これはシステ
ムをチェックしている音で異常では
ありません。
・エンジンスイッチを にしたとき
・ブレーキペダルを踏んだ状態でエ ンジンスイッチを にし、最初
にブレーキペダルから足を離した
とき
・エンジンをかけたとき
・エンジンをかけ、最初の発進時
エンジン回転が高いときにDSC&TCS
が作動すると、エンジン回転の変動や
車体の振動を感じることがあります
が、異常ではありません。
ON
ON
ON
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運転するときは/DSC&TCS
4-33
4
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
DSC&TCS OFFスイッチ
次のようなときは、メーター内のDSC
&TCS OFF 表示灯が点灯するまで
DSC&TCS OFFスイッチを押し続けて ください。TCS(トラクションコント
ロールシステム)およびDSC(ダイナ
ミック・スタビリティ・コントロール)
が作動しなくなります。
・車検を受けるときなどテスターに載 せる場合。TCS(トラクションコン
トロールシステム)およびDSC(ダ
イナミック・スタビリティ・コント
ロール)を作動停止の状態にする必
要があります。
・スタックからの脱出などの場合。 TCS(トラクションコントロールシ
ステム)が脱出に適さないときがあ
ります。
次のような操作をすると、DSC&TCS
OFF表示灯が消灯し、 TCS(トラクショ
ンコントロールシステム)およびDSC
(ダイナミック・スタビリティ・コント ロール)が作動可能な状態にもどりま
す。
・もう一度DSC&TCS OFFスイッチを
押す
・一度エンジンを止め、再始動する
74P40180
スタックからの脱出などのあとに通常
走行するときは、DSC&TCS OFF ス
イッチを再度押してDSC&TCS OFF表
示灯を消灯させ、もとの状態にもどし
てください。TCS(トラクションコン
トロールシステム)およびDSC(ダイ
ナミック・スタビリティ・コントロー
ル)は自動復帰しません。(一度エン
ジンを止め、再始動したときを除く)
小刻みに点滅したときは、滑りやすい
路面で、車がスタックまたは横滑りし
やすい状態になっています。とくに慎
重に運転してください。
点灯中は TCS(トラクションコント
ロールシステム)およびDSC(ダイナ
ミック・スタビリティ・コントロール)
は作動しませんが、ABSは使用するこ
とができます。
ON
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運転するときは/ヒルホールドコントロール
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DSC&TCS OFF表示灯
65P40100
メーターパネル内にあります。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
エンジンスイッチが のときに、
DSC&TCS OFFスイッチを長押しする
と点灯します。
・点灯中は、TCS(トラクションコントロールシステム)およびDSC(ダ
イナミック・スタビリティ・コント
ロール)は作動しません。
システムが正常な場合はエンジンス
イッチを にしたときに、約2秒間
点灯したあと消灯します。
ヒルホールドコントロールは、急な上り
坂での発進時に、ブレーキペダルからア
クセルペダルへの踏み替えの間に車が後
退することを一時的に(約 2 秒間)防
ぎ、スムーズな発進を補助するシステム
です。
ヒルホールドコントロールは、坂道で
車を停止させるシステムではありませ
ん。
本システムに異常があると、メーター
内の次の警告灯が点灯し、ヒルホール
ドコントロールが作動しない場合があ
ります。また、アイドリングストップ
システム(タイプ別装備)が作動しま
せん。マツダ販売店で点検を受けてく
ださい。
・ブレーキシステム警告灯(オレンジ 色)(タイプ別装備)
・DSC&TCS作動表示灯 → 3-68ページ (警告灯・表示灯の見かた)
安全のため、DSC&TCS OFF スイッ
チを操作しても、 ABSおよびブレーキ
アシストは作動停止の状態になりま
せん。
レーザーレーダー装備車は DSC&TCS
OFFスイッチの位置が作動停止 (OFF)
のとき、次の機能も停止します。 (※)
・レーダーブレーキサポート(RBS)
・誤発進抑制機能
※ 作動(ON)/作動停止(OFF)切 替え時、ブザーが鳴ります。
→ 4-45ページ (レーダーブレーキサポート
(RBS)OFFスイッチ)
ON
ON
ヒルホールドコントロール
ヒルホールドコントロール
タイプ別装備
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運転するときは/アイドリングストップシステム
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※3 アイドリングストップ表示灯(緑色)の点灯後に、エンジン停止を禁止する信号が出ることがあります。この場合、停車時にアイドリングストップ表示灯(緑色)が
消灯し、エンジンは自動停止しません。また、アイドリングストップシステムに影
響をあたえる警告灯や表示灯のいずれかが点灯したときは、エンジンは自動停止し
ません。
■ エンジン自動停止の条件
アイドリングストップ表示灯(緑色)が点灯中に次の条件をすべてみたすと、停車前の
減速時または停車時にエンジンが自動停止します。
※ブレーキペダルの踏みかたが弱い、または強いと、自動停止しない場合があります。停車前の減速時
ブレーキペダルを適切に踏んでいる(※)
車速約13 km/h以下に減速している
ハンドル操作をしていない
アクセルペダルを踏んでいない
急な坂道を走行していない
急減速をしていない
ABSやDSC&TCSが作動していない
ブレーキ倍力装置の負圧が正常である
停車時
ブレーキペダルを適切に踏んでいる(※)
ハンドル操作をしていない
アクセルペダルを踏んでいない
急な坂道で停車していない
停車前に急減速をしていない
ABSやDSC&TCSが作動していない
ブレーキ倍力装置の負圧が正常である
000.book 53 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分