MAZDA MODEL ATENZA 2016 アテンザ|取扱説明書 (in Japanese)
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
i-stop について
i-stop( アイ ・ ストップ )は、 燃費向上 ・ 排気ガスの低減 ・ アイドリング騒音低下のため、
信 号待ちや渋滞などで車両を停止させたとき、 自動でエンジンを停止 ・ 再始動させる機能
です。
アイドリングストップ ・ 再始動
ŒÝ
●次の条件のときに、 i-stop 表示灯( 緑 )が点灯します。
•
走行中にアイドリングストップする条件を満たしたとき
•
アイドリングストップ中のとき
●エンジンが再始動すると、 i-stop 表示灯( 緑 )が消灯します。
マニュアル車
1. ブレーキペダル、 次にクラッチペダルを踏み込んで、 車両を停車させます。
2. クラッチペダルを踏み込んだまま、 チェンジレバーをニュートラルの位置にします。
クラッチペダルから足を放したあと、 アイドリングストップします。
3. クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動します。
オートマチック車
1. 走行状態(R レンジ、 M レンジの 2 速固定モード時以外 )か らブレーキペダルを踏ん
で停車すると、 アイドリングストップします。
2. D/M(2 速固定モードではない )レンジ でブレーキペダルから足を放すと、 自動でエ
ンジンが再始動します。
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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
3. セレクトレバーが N または P レンジでは、 ブレーキペダルから足を放しても自動で
エンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、 セレクトレバーを D/
M
(
2 速固定モードではない )
または
R レンジへ操作すると再始動します。
(
安全の
ため、 アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、 必ずブレーキペ
ダルを踏み込んだ状態で行なってください。)
作動条件
作動するとき
次の条件のとき i-stop 表示灯( 緑 )が点灯して、 アイドリングストップします。
●(SKYACTIV-G 2.0、 SKYACTIV-G 2.5)
エンジン暖機後
●(SKYACTIV-D 2.2)
•
エンジン冷間以外
•
定期的に自動で実施される燃料噴射量学習が行われていないとき
●エンジンを始動し、 一度走行したあと
●ボンネットを閉めて、 エンジンを始動したとき
●バッテリーの状態が良好のとき
●すべてのドア、 リヤゲート / トランク、 ボンネットが閉まっているとき
●運転席シートベルトを着用しているとき
●曇り取りスイッチが OFF の状態のとき
●エアコンの温度設定ダイヤルが最大暖房または最大冷房(A/CON)以外の位置になっ
ているとき
●車内の温度とエアコンの設定温度がほぼ一致しているとき
●i-stop 警告灯( 橙 )が点灯 / 点滅していないとき
●キーレスエントリー & プッシュボタンスタートシステムの機能が正常なとき
●ブレーキ負圧が十分に高いとき
●ハンドルを操作していないとき
●( マニュアル車 )
•
車速が
3km/h 以下のとき
•
チェンジレバーがニュートラルの位置のとき
•
クラッチペダルを踏んでいないとき
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
●( オートマチック車 )
•
車両が停車しているとき
•
セレクトレバーが
D/M (2 速固定モードではない ) レンジのとき
•
オートマチックトランスミッションフルードが十分に暖まっているとき
•
オートマチックトランスミッションフルードの温度が異常に高くないとき
•
ハンドルがほぼ直進状態のとき
( 直進状態にしていてもハンドルに力をかけている
とアイドリングストップしない場合があります。アイドリングストップさせたいと
きは、 ハンドルにかけている力をゆるめてください。)
•
ブレーキペダルを踏んで停車させたとき
•
急制動ではないとき
作動しないとき
次の条件のとき、 アイドリングストップしません。
●走行せずにアイドリングを続けていているとき
●曇り取りスイッチが ON の状態で作動しているとき
●エアコンの温度設定ダイヤルが最大暖房または最大冷房(A/CON)の位置になってい
るとき
●車内の温度がエアコンの設定温度から大きく外れているとき
●外気温が非常に低い、 または高いとき
●気圧が低いとき( 標高が高いところを走行しているとき )
●( オートマチック車 )
•
急な坂道で停車したとき
•
停車時のハンドルが直進状態でないとき
●(SKYACTIV-D 2.2)
•
ディーゼルパティキュレートフィルター
(DPF) による PM (Particulate Matter:
粒子状物質
) の除去が行われているとき
•
燃料噴射量学習が行われているとき
( 停車前の車速約 10 km/h 以下で i-stop 表
示灯
( 緑 ) が消灯し、 停車時に燃料噴射学習が行なわれます。)
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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
ŒÝ
アイドリングストップするまでに時間がかかるとき
●車両を長時間使用しなかったときなどでバッテリーが放電したとき
●外気温が高いとき、 または低いとき
●バッテリー交換などによりバッテリー端子をはずしたあと
●(SKYACTIV-D 2.2)
ディーゼルパティキュレートフィルター (DPF) による PM の除去が行われたあ
と
エンジンが再始動しないとき
アイドリングストップ中に次の操作を行なうと安全確保のため自動でエンジンは再始
動しません。通常の操作でエンジンを始動してください。
●ボンネットを開けたとき
●( マニュアル車 )
チェンジレバーがニュートラル以外の位置で、 運転席シートベルトをはずして運
転席ドアを開けたとき
●( オートマチック車 )
セレクトレバーが D/M (2 速固定モードではない ) レンジで、 運転席シートベル
トをはずして運転席ドアを開けたとき
エンジンの停止時間が短くなる、または次のアイドリングストップが可能になるまで
の時間が長くなるとき
●外気温が高いとき、 または、 低いとき
●バッテリーの放電が進んだとき
●車両電装品の消費電力が多いとき
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
ŒÝ
アイドリングストップ中にエンジンが自動で再始動するとき
次のようなときは自動でエンジンを再始動します。
●i-stopOFF スイッチをチャイムが鳴るまで押し続けたとき
●外気温が非常に低い、 または高いとき
●曇り取りスイッチを ON にしたとき
●エアコンの温度設定ダイヤルを最大暖房または最大冷房(A/CON)の位置にし
たとき
●車内の温度がエアコンの設定温度から大きく外れたとき
●坂道でブレーキをゆるめ、 車両が動きだしたとき
●アイドリングストップしてから 2 分経過したとき
●バッテリーの放電が進んだとき
●( マニュアル車 )
チェンジレバーがニュートラルの位置で、 運転席シートベルトをはずして運転席
ドアを開けたとき
●( オートマチック車 )
•
セレクトレバーが
D/M (2 速固定モードではない ) レンジで、 アクセルペダ
ルを踏んだとき
•
セレクトレバーを
R レンジにしたとき
•
セレクトレバーを
N または P レンジから D/M (2 速固定モードではない ) レ
ンジにしたとき
•
セレクトレバーが
D/M (2 速固定モードではない ) レンジのまま、 ハンドル
操作をしたとき
•
セレクトレバーが
M レンジで、 2 速固定モードにしたとき
•
セレクトレバーが
N または P レンジで、 運転席シートベルトをはずして運転
席ドアを開けたとき
アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作したとき
( オートマチック車 )
●アイドリングストップ中にセレクトレバーを D/M(2 速固定モードではない )レ
ンジから N または P レンジへ操作するとブレーキペダルから足を放しても自動
でエンジンは再始動しません。もう一度ブレーキペダルを踏むか、セレクトレバー
を D/M
(2 速固定モードではない ) または R レンジへ操作すると再始動します。
(
安全のため、 アイドリングストップ中にセレクトレバーを操作するときは、 必
ずブレーキペダルを踏み込んだ状態で行なってください。)
●アイドリングストップ中にセレクトレバーを D/M(2 速固定モードではない )レ
ンジから N または P レンジへ操作し、 運転席シートベルトをはずして運転席ド
アを開けたとき、 自動でエンジンが再始動します。
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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
ŒÝ
バッテリー端子をはずしたとき
バッテリー端子接続後すぐにはアイドリングストップしないことがあります。また、
バッテリーを交換したときは、 i-stop の機能を確認する必要がありますので、 マツ
ダ販売店にご相談ください。
i-stop 警告灯 ( 橙 )/i-stop 表示灯 ( 緑 )
i-stop は、 安心かつ快適にご使用いただくために、
運転者の操作状況や、 車内外の環境、 車両の状態な
どの状況を常にモニターし、 i-stop 警告灯 ( 橙 )/
i-stop 表示灯
( 緑 ) によりさまざまな注意を運転者
にお知らせします。
ŒÝ
マツダコネクト装備車は、 i-stop の作動状況を燃費モニターの作動状況表示に表示
します。
→ 145ページ「i-stop/i-ELOOP 状態表示」
i-stop 警告灯 ( 橙 )
点灯するとき
●電源ポジションを ON にすると点灯し、 エンジンがかかると消灯します。
●i-stopOFF スイッチを押してシステムを解除すると点灯します。
●アイドリングストップ中に次の操作を行なうと i-stop 警告灯( 橙 ) が点灯します。こ
の場合 、 安全確保のため自動でエンジンは再始動しません。通常の操作でエンジンを
始動してください。
•
ボンネットを開けたとき
•
(
マニュアル車 )
チェンジレバーがニュートラル以外の位置で、 運転席シートベルトをはずして運転
席ドアを開けたとき
•
(
オートマチック車 )
セレクトレバーが D/M
(
2 速固定モードではない )
レンジで
、 運転席シートベル
トをはずして運転席ドアを開けたとき
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
ŒÝ
次のようなときはシステムの異常が考えられます。マツダ販売店で点検を受けてくだ
さい。
●電源ポジションを ON にしても点灯しないとき
●エンジンがかかっている状態で、 i-stopO FF スイッチを操作しても点灯し続け
るとき
点滅するとき
システムに異常があるときは点滅し続けます。マツダ販売店で点検を受けてください。
i-stop 表示灯 ( 緑 )
点灯するとき
●アイドリングストップ中に点灯し、 エンジンが再始動すると消灯します。
●走行中にアイドリングストップする条件を満たすと点灯します。
点滅するとき
●( マニュアル車 )
アイドリングストップ中、 チェンジレバーをニュートラル以外の位置にしたとき点滅
し、 アイドリングストップ中であることをお知らせします。
クラッチペダルを踏み込むと自動でエンジンが再始動し消灯します。
●( オートマチック車 )
ブレーキペダルを強く踏まずに停車させたとき点滅します。ブレーキペダルの踏力が
不足している可能性があります。少しブレーキペダルを踏み足してください。
i-stop 警告チャイム
●アイドリングストップ中に運転席ドアを開けるとチャイムが鳴り、 アイドリングス
トップ中であることをお知らせします。運転席ドアを閉めると鳴り止みます。
●アイドリングストップ中に次の操作を行なうとチャイムが鳴ります。この場合、 安全
確保のため自動でエンジンは再始動しません。通常の操作でエンジンを始動してくだ
さい。
•
(
マニュアル車 )
チェンジレバーがニュートラル以外の位置で運転席シートベルトをはずして運転席
ドアを開けたとき
•
(
オートマチック車 )
セレクトレバーが D/M
(
2 速固定モードではない )
レンジで運転席シートベルト
をはずして運転席ドアを開けたとき
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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
i-stop OFF スイッチ
スイッチをチャイムが鳴るまで押しつづけると、 i-
stop の作動が解除され、 メーター内の i-stop 警告灯
(
橙 )
が点灯します
。もう一度チャイムが鳴るまで押
しつづけると i-stop が作動可能な状態になり、 i-stop
警告灯
( 橙 ) が消灯します。
ŒÝ
i-stop を解除した状態でエンジンを停止した場合、 次にエンジンを始動すると
i-stop は作動可能な状態にもどります。
ATENZA_Qテ_初校.indb 1382016/06/24 18:11:17
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運転する
前に
運転する
ときに
快適装備の
使いかた
お手入れの
しかた
トラブルが
起きたら
車両
スペック
さく
いん
発進補助装置について ( オートマチック車 )
i-stop 装備車には発進補助機能が装備されています。これは次のような状態でブレーキ
ペダルから足を放したときに、 坂道などで車両が動き出すことを防ぐ機能です。
●アイドリングストップ中( 車両の後退防止 )
●再始動時( 急なクリープ現象発生による車両の飛び出し防止 )
ブレーキペダルを放してエンジンが再始動したときに 、 ブレーキまたはオートマチッ
クトランスミッションの制御により車両が急に動き出すことを防止しています。
ブレ ーキ ペダルから足を放 す 車を保持
エンジン 再始動 発進
ATENZA_Qテ_初校.indb 1392016/06/24 18:11:17
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2. 運転するときに
エンジンの始動と停止
/
žc ”
システムを過信しない
発進補助機能はあくまでアイドリングストップ状態から車両を発進させる際
に、 ブレーキから足を放したあと最長 4 秒間作動する補助装置です。システ
ムを過信して操作すると意図せず車両が動き出し思わぬ事故につながるおそ
れがあるため非常に危険です。発進時は周囲の安全を確認してセレクトレバー
やブレーキペダル、 アクセルペダルを適切に操作してください。道路の勾配
や積載、 けん引の状態によって、 車両が意図せず動き出す可能性があります
のでご注意ください。
žc ”
発進時はセレクトレバーを N レンジ以外の位置にしてエンジンを
再始動させたあとに、 ブレーキペダルから足を放す
アイドリングストップ中にセレクトレバーを N レンジに操作し、 ブレーキペ
ダルから足を放したときは、 ブレーキ力が徐々に解除されます。発進時はセ
レクトレバーを N レンジ以外の位置にしてエンジンを再始動させたあとに、
ブレーキペダルから足を放してください。セレクトレバーが N レンジの状態
では、 発進補助機能が解除されたあとに車両が意図せず動き出す可能性があ
りますのでご注意ください。
ŒÝ
●急な坂道で停車したときは、 アイドリングストップしないため発進補助機能は作
動しません。
●発進補助機能の作動により、 ブレーキペダルの踏み応えが変わったり、 ブレーキ
から音が発生したり、 ブレーキペダルが振動したりすることがありますが、 異常
ではありません。
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