MAZDA MODEL BONGO VAN 2016 取扱説明書 (in Japanese)
Manufacturer: MAZDA, Model Year: 2016, Model line: MODEL BONGO VAN, Model: MAZDA MODEL BONGO VAN 2016Pages: 278, PDF Size: 17.23 MB
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※ぬれた路面を高速で走行すると、タイヤと
路面の間に水の膜ができ、タイヤが浮いた状
態になり、ハンドルやブレーキが効かなくな
る現象。
タイヤの溝の深さは次の表を目安に点検し
てください。
走行状態溝の深さ
一般走行時1.6mm以上
高速走行時2.4mm以上
ウェアインジケーターは、タイヤの接地面
にあり、他の部分より溝が1.6mmだけ浅く
なっています。
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BONGO VAN_JJ_初版241ページ
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Form No.JJ
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外装の手入れ
車を美しく保つためには日ごろの手入れが
大切です。
l保管、駐車は風通しのよい屋根のある場所
をおすすめします。
l走行後は、車体についたほこりをやわらか
い布か毛ばたきで払い落としましょう。
lとび石などによる塗装の傷は腐食の原因
となります。見つけたら早めに補修して
ください。
l洗車やワックスがけ、装備品の手入れは定
期的に行ないましょう。
lベンジンやガソリンなどの有機溶剤は塗
装を損傷するので付着させないでくださ
い。
万一付着した場合はただちにふき取るか、
洗車してください。
l次のようなときは、早めに洗車などの手入
れを行なってください。
そのまま放置しておくと、塗装の変色や車
体の腐食の原因となります。
l海岸地帯を走行したとき。l凍結防止剤を散布した雪道を走行した
とき。
lばい煙や粉じん、鉄粉、化学物質などの
降下の多い場所を走行したとき。
l鳥のふん、虫の死がい、樹液、果実など
が付いたとき。
lコールタール、塗料、砂じん、コンク
リートの粉などが付いたとき。
l泥、ほこりが著しく付いたとき。l雨の中を走行したときや、雨にぬれた
とき。
工場から排出される化学物質や車の排気
ガスなどが雨に溶けて降り注いだものを
酸性雨といいます。
酸性雨をボディーに付着させたままにし
ておくと、塗装を傷つけるおそれがありま
す。早めに水で洗い流してください。
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Form No.JJ
車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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洗車するとき
水洗いするとき
車の足まわりに付いている泥を洗い落と
します。
車体上部から水をかけながら、やわらか
いスポンジやセーム皮などで洗います。
汚れがひどいときは洗車用洗剤を使用
し、水で十分洗い流してください。
はん点が残らないように水をふき取って
ください。
l車の下まわりや足まわりを洗うときは
けがをしないよう注意してください。
l運転席/助手席側ワイパーアームを立て
るときは、運転席側のワイパーアームか
ら立ててください。また、降ろすときは
助手席側のワイパーアームから手を添
えながらゆっくりともどしてくださ
い。勢いよくもどすとワイパーアーム
やブレードが損傷したり、フロントガラ
スに傷や割れが生じるおそれがありま
す。
lエンジンルーム内に水をかけないでく
ださい。エンジンの始動不良や電気部
品の故障につながるおそれがありま
す。
l洗車後は、ブレーキパッドがぬれている
ため、ブレーキの効きが悪くなっている
おそれがあります。低速で走りながら、
アクセルペダルを放してブレーキペダ
ルを軽く数回踏んで、効きが回復するま
でブレーキを乾かしてください。
l洗車やワックスがけを行うときは、車体
のルーフ部の一点やアンテナに強い力
をかけないようにしてください。強い
力をかけると、車体がへこんだり、アン
テナが損傷するおそれがあります。
洗車するときは、硬いブラシやたわしなど
を使用しないでください。
塗装を傷つけるおそれがあります。
自動洗車機を使用するとき
lアンテナ、ドアミラーを格納してくださ
い。
l自動洗車機を使用すると、ブラシにより傷
がつき塗装の光沢が失われたり、劣化を早
めることがあります。
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Form No.JJ
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高圧洗車機を使用するとき
洗車機は機種によっては高温、高圧のものが
あります。洗車ノズルを近づけすぎると、
モールなど樹脂部分やシール材などが変形、
損傷したり、室内に水が入るおそれがありま
すので、洗車ノズルと車体との距離は十分に
離してください(30cm以上)。また、同じ場
所を連続して洗浄しないでください。ドア
のすき間や窓ガラスまわりは、特に注意して
行ってください。
ワックスをかけるときは
lワックスがけは月に一回程度、または水の
はじきが悪くなったときに洗車してから
行なってください。
l直射日光を避け、ボディーが冷えていると
き(体温以下が目安)に行なってくださ
い。
lコンパウンド(みがき紛)入りのワック
スを使用すると、塗装の光沢が失われ
ることがあります。
lワックス容器に記載してある使用説明
をよく読んでから使用してください。
ガラス、ミラーの手入れ
ガラスやミラーについた油膜を取るときは、
純正ガラスクリーナーを使用してくださ
い。
フロントガラスに油膜があると、ワイパー
がふき取りにくくなったり、雨の夜に対向
車のライトなどが乱反射して見えにくく
なることがあります。
ガラスの内側をふくときは、水やぬるま湯で
ぬらしたやわらかい布で、軽くふいてくださ
い。
熱線を損傷するおそれがあるため、熱線に
そってふいてください。ガラスクリーナー
などを使用すると、熱線をいためるおそれ
があります。
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車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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外装樹脂部品の手入れ
lバンパーなど樹脂部品の塗装面にガソリ
ン、オイル、冷却水、バッテリー液などが付
着すると変色、シミ、塗膜はがれなどの原
因となります。すみやかに軟らかい布で
ふき取ってください。
l高圧洗車機は機種によって洗浄水が高温、
高圧になるものがあります。必要以上に
洗車ノズルを近づけたり長時間水圧をか
けると樹脂部品の変形や塗膜の損傷など
の原因になることがありますのでご注意
ください。
lコンパウンド(みがき粉)入りのワックス
を使用すると、塗膜を損傷するおそれがあ
りますので使用しないでください。
l電動またはエア工具を使用してコンパウ
ンド(みがき粉)がけやワックスがけを行
なうと摩擦熱が発生して、樹脂部品の変形
や塗膜の損傷などの原因になることがあ
りますので使用しないでください。
lプラスチックレンズを使用しているラン
プ類は、ガソリン、灯油、高濃度アルコール
類、塗料、シンナー、強酸性洗剤、強アルカ
リ性洗剤などの化学液により表面が変色
したりダメージを受けて、機能を著しく損
なうおそれがあります。お手入れの際に
は使用しないでください。万一付着した
ときは、すみやかに水で洗い流してくださ
い。
内装の手入れ
¢室内に水をかけない。
オーディオ、スイッチなどの電気部品に水
がかかると、故障や車両火災につながるお
それがあり危険です。
lシンナー、ベンジン、ガソリンなどの有
機溶剤や、アルコール、塩素系漂白剤な
どでふかないでください。変色、シミ
の原因になります。
l硬いブラシや布で強くこすると、傷が
つくことがあります。
次のような場合は、すみやかにやわらかい布
でふき取ってください。
そのままにしておくと変色、シミ、ひび割れ、
塗装はがれの原因になったり、汚れが落ちに
くくなります。
l飲み物や芳香剤などをこぼしたとき
l油脂類が付着したとき
l汚れがあるとき
シートベルトの手入れ
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、軽くたたくようにして汚
れた部分をふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
手入れのため引き出したシートベルトを
巻き取らせるときは、十分に乾燥させ、水
分が残っていないことを確認してくださ
い。
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Form No.JJ
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¢シートベルトにほつれ、すりきず
などの異常があるときは、マツダ
販売店で交換する。
そのままの状態で使用すると、万一の場合
シートベルトの効果が十分に発揮できない
ため、重大な傷害につながるおそれがあり
ます。
¢シートベルトの汚れを取るとき
は、中性洗剤を使用する。
有機溶剤を使用したり、染色、漂白すると
ベルトの強度が低下し、万一の場合シート
ベルトの効果が十分に発揮できないため、
重大な傷害につながるおそれがあります。
汚れがあるときはこまめにふき取ってく
ださい。汚れたままにしておくと、汚れが
落ちにくくなったり、ベルトの巻き取りが
悪くなることがあります。
ビニールの手入れ
ブラシや掃除機を使用してビニールのほこ
りや汚れを落としてください。
革・ビニール用クリーナーを使用してビニー
ルの汚れを落としてください。
布張り部分の手入れ☆
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、軽くたたくようにして汚
れた部分をふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
樹脂部品の手入れ
つや出し剤を使用しないでください。
含まれる成分によっては変色、シミ、ひび割
れ、塗装はがれの原因になります。
インストルメントパネル上面
の手入れ
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、汚れをふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
パネルの手入れ
パネルが汚れたときは、きれいな水にひたし
て固くしぼったやわらかい布などでふき
取ってください。
特に汚れが気になるときは、次の方法で手入
れを行なってください。
水で薄めた中性洗剤(約5%)をやわらか
い布に含ませ、汚れをふき取ります。
きれいな水にひたした布を固くしぼり、
残った洗剤をふき取ります。
光沢のあるパネル、メッキ部分などの金属
部分がある場合は、傷がつきやすいので、
特に注意して手入れを行なってくださ
い。
246☆印はグレードや仕様変更などにより装備の有無が異なります。
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Form No.JJ
車の手入れ
6.車との上手なつきあいかた
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Black plate (247,1)
その他の手入れ
タイヤの位置交換
(タイヤローテーション)
タイヤの偏摩耗を防ぎ、寿命をのばすため
に、約10,000 km走行ごとにタイヤの位置を
交換してください。
前後輪とも指定されたサイズで、同一メー
カー・同一銘柄・同一トレッドパターンのタ
イヤを使用してください。指定されたサイ
ズ以外のタイヤを装着すると、駆動系部品
(ディファレンシャルギヤ等)に無理な力が
かかり、オイルの温度が上昇するなどして、
オイル漏れや焼きつきなどにより、最悪の
場合車両火災につながるおそれがありま
す。
l搭載されているジャッキを使用してタ
イヤの位置交換を行なうときは、スペ
アタイヤを使用し1輪ずつ交換してく
ださい。
→208ページ「タイヤ交換」
lタイヤの位置交換を行うまえにタイヤ
の空気圧、摩耗を点検してください。
→239ページ「タイヤの点検」
,M2W
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Black plate (248,1)
冬にそなえて
エンジンオイルの準備
外気温に応じたエンジンオイルに交換して
ください。
→261ページ「エンジンオイル」
冷却水の濃度の調節
冷却水には、凍結を防止するために不凍液が
入っています。
冬場になっても凍結しないよう冷却水の濃
度を調節してください。
不凍液の割合凍結温度
30%-16°C
50%-37°C
純正ロングライフクーラント(ゴール
デン)
を使用する場合
純正ロングライフクーラント(ゴールデ
ン)
は濃度調整済みの冷却水です。
薄めずそのままご使用ください。
冷却水量の点検や補充については別冊のメ
ンテナンスノートに記載しています。
冷却水を交換する場合はマツダ販売店にご
相談ください。
ウォッシャー液の濃度の調節
ウォッシャー液が凍結するのを防ぐため、
ウォッシャー液容器に表示してある凍結温
度を参考にして、外気温に応じた濃度に調節
してください。
→239ページ「ウォッシャー液の補充」
バッテリー液の点検
気温が下がるとバッテリー性能が低下する
ためエンジン始動が困難になる場合があり
ます。
バッテリー液の量、比重を点検し、必要に応
じて液の補充をしてください。
l点検、補充の要領は別冊のメンテナンス
ノートに記載しています。
l交換するときは、マツダ販売店にご相談く
ださい。
冬用タイヤ、タイヤチェーンの
準備
冬用タイヤに交換するときは、前後輪とも指
定されたサイズ、同一種類のものを使用して
ください。
¢前後輪ともすべて指定されたサイ
ズで、同一メーカー・同一銘柄・同
一トレッドパターンのタイヤを使
用してください。
特にスタッドレスタイヤとノーマルタイヤ
を混ぜて使用しないでください。タイヤを
混ぜて使用すると、駆動系部品(ディファ
レンシャルギヤ等)に無理な力がかかり、オ
イルの温度が上昇するなどして、オイル漏
れや焼きつきなどにより、最悪の場合車両
火災につながるおそれがあります。
タイヤチェーンはタイヤサイズに合った純
正品を準備し、使用する前に一度装着してみ
てサイズを確認しておきましょう。
→252ページ「タイヤチェーンの取り付け」
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積雪、寒冷時の取り扱い
6.車との上手なつきあいかた
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運転する前に
ルーフに雪が積もっているときは
走行中、ガラスに雪が落ちると視界のさまた
げとなり危険です。
走行前に取り除いてください。
ガラスに雪や霜がついている
ときは
視界を確保するため取り除いてください。
プラスチックの板などを使用して取り除く
ことができます。プラスチックの板などを
使用する時はガラスに傷をつけないように
注意して取り除いてください。
足まわりなどに雪や氷が付着
しているときは
部品に傷をつけないように注意して取り除
いてください。
ドアなどが凍結しているときは
lドアが凍結しているときは、お湯をかけて
氷を溶かしてから開けてください。
無理に開けようとすると、ドアまわりのゴ
ムがはがれたり、周辺部を損傷するおそれ
があります。
lドアのキー穴部にはお湯をかけないでく
ださい。凍結してキーが差しこめなくな
るおそれがあります。
lお湯をかけたあとは、すぐに水分をふき
取ってください。
lワイパー、パワーウインドー、電動ドアミ
ラーなどが凍結して動かない場合もお湯
をかけて氷を溶かしてから操作してくだ
さい。
無理に動かそうとすると故障の原因にな
ります。
車に乗るときは
靴についた雪をよく落としてから乗車して
ください。
ペダル類を操作するときにすべったり、室内
の湿気が多くなるため窓ガラスが曇ったり
することがあります。
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Form No.JJ
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走行するときは
すべりやすい路面を走行する
ときは
l早めに冬用タイヤまたはタイヤチェーン
を装着してください。
→252ページ「タイヤチェーンの取り付
け」
l急発進、急ハンドルや急ブレーキを避け、
ひかえめな速度で運転してください。
l日陰や橋の上、水たまりなど、凍結しやす
い場所にさしかかる前では速度を落とし、
注意して走行してください。
ハンドルの切れ具合に注意
走行中、フェンダーの裏側に雪が付着して氷
になり、ハンドルの切れが悪くなることがあ
ります。
ときどき車を止めて点検し、氷塊が大きくな
る前に取り除いてください。
ブレーキの効き具合を確認
ブレーキ装置に雪や氷が付着すると、ブレー
キの効きが悪くなるおそれがあります。
効きが悪いときは、低速で走りながらアク
セルペダルを放してブレーキペダルを軽
く数回踏んで、効きが回復するまでブレー
キを乾かしてください。
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積雪、寒冷時の取り扱い
6.車との上手なつきあいかた