TESLA MODEL S 2015 クイックガイド (in Japanese)
Manufacturer: TESLA, Model Year: 2015, Model line: MODEL S, Model: TESLA MODEL S 2015Pages: 96, PDF Size: 2.86 MB
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エアバッグ展開の影響
エアバッグが展開するときは微粉末が放出されま す。この粉末には皮膚に刺激を与える成分が含まれるため、目、切り傷や擦り傷に付着した際は、流水で完全に洗い流すようにしてください。
展開したエアバッグは収縮し、乗員にクッション効
果を及ぼすと同時に、ドライバーの前方の視界が遮
られないようにします。
エアバッグが展開したとき、あるいは車が事故にあ
ったときは、必ずエアバッグとシートベルトのプリ
テンショナーなどの関連部品をチェックし、必要で
あれば Teslaに交換を依頼してください。
衝突時には、エアバッグの展開以外に以下のような
ことが起こります。
• ドアがアンロックされ、ドアハンドルがせり出
します。
• ハザード警告灯が点灯します。
• 室内灯が点灯します。
• 高電圧系統が OFFになります。
バッテリー電源を復旧させるには、タッチスクリー ンで Model S 、ブレーキを踏んで再度 ONにしま
す。
エアバッグインジケーターエアバッグシステムが故障している際
は、計器パネルのエアバッグインジケー
ターが点灯したままになります。このイ
ンジケーターが点灯するのは本来
Model S を始動したときだけで、そのと
きは数秒で消灯します。点灯したままの
状態の場合は、運転するのを控え、ただ
ちに Tesla に連絡してください。エアバッグについてのご注意警告: 衝突時の大けがや死亡のリスクを最小限
に減らすため、座席にエアバッグが装備されて いるかどうかに関わらず、ドライバーを始めすべての乗員は、必ずシートベルトを着用してく
ださい。警告 : フロントシートの乗員は、展開したエア
バッグが破裂してけがをすることがあります
ので、エアバッグモジュールの上に腕を載せな
いでください。警告 : Model S ではシートカバーを使用しな
いでください。事故発生時にサイド エアバッ
グの展開が制限される可能性があります。ま
た、乗員感知システムの精度が低下する可能性
もあります。警告 : エアバッグはかなりの速度と力で展開
し、それによってけがをすることがあります。
けがを減らすため、乗員は必ずシートベルトを 着用し、できるだけシートを後ろへ引いて正し
く座るようにしてください。警告 : 前方でエアバッグが作動するシートには
チャイルドシートの使用を控え、お子さまを座 らせないでください。エアバッグが展開した
ときに、けがや死亡事故につながる可能性があ
ります。警告 : サイドエアバッグが正しく展開するよう
に、乗員の胴体と Model Sの側面の間のすき
まはふさがないでください。警告 : 乗員は頭をドアにもたせかけないでくだ
さい。カーテンエアバッグが展開したときに、
けがをすることがあります。警告 : 乗員は、エアバッグの上または近くに足、
ひざなど、体の一部を置いてエアバッグの作動 を遮らないようにしてください。警告 : ヘッドエアバッグの上または近く、フロ
ントシートの横、車両側面のヘッドライナー、
エアバッグカバーなどには、物を取り付けたり 置いたりしないでください。エアバッグの展開が妨げられる可能性があります。また、エア
バッグが作動するほどの重大な衝突事故のと きは、それらの物によって大けがをする可能性
もあります。警告 : 展開したエアバッグは部分的に熱くなっ
ています。熱がさめるまで、手で触れないでく ださい。
安全情報
安全情報21
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タイヤの手入れと保守
タイヤ空気圧の保守
タイヤの空気圧がタイヤに記載されている空気圧と
は異なる場合でも、タイヤの空気圧ラベルに表示さ
れる空気圧に従ってください。タイヤの荷重ラベル
は、中央のドア ピラー上にあり、運転席側のドアを
開くと確認することができます。1 つまたは複数のタイヤの空気圧が低す
ぎるまたは高すぎる場合、計器パネル上
のタイヤ空気圧表示灯が警告します。
タイヤ空気圧表示灯は、空気圧を調整してもすぐに
は消えません。タイヤを推奨空気圧にした後、タイ
ヤ空気圧表示灯を消すタイヤ空気圧監視システム
(TPMS) を作動させるには、時速 40 km 以上の速
度で 10分間以上運転する必要があります。
Model S の電源を入れるたびに表示灯が 1 分間点
滅する場合は、タイヤ空気圧監視システム (TPMS)
が故障を検出しています (26ページの「 TPMS 故
障」を参照 )。
タイヤ空気圧の点検と調整
タイヤが冷えており、 Model S が 3 時間以上静止し
ているときに以下の手順に従ってください。
1. バルブキャップを取り外します。
2. 圧力を測定するため、正確なタイヤ空気圧ゲー
ジをバルブにしっかりと押しつけます。
3. 必要に応じて、推奨空気圧にするために空気を
追加します。
4. タイヤゲージを取り外して再び取り付けること
により、圧力を再度チェックします。
5. 空気を入れすぎた場合は、バルブ中央の金属ス
テムを押すことによって空気を逃がします。
6. タイヤゲージの圧力を再チェックし、必要に応
じて調整します。
7. ほこりが侵入しないよう、バルブキャップを再
び取り付けます。バルブに損傷や漏れがないか
を定期的に点検します。警告 : タイヤの低空気圧は、タイヤ温度の上昇、
深刻なひび割れ、突然のトレッド剥離やパンク を引き起こすなど、タイヤの不具合の最も一般
的な原因です。この結果、車両制御が予期せず 失われ、けがや事故につながる危険性が高まり
ます。低空気圧はバッテリー耐走行距離およ びタイヤのトレッド寿命に影響を及ぼします。警告 : タイヤが冷えているときに、正確なタイ
ヤ空気圧ゲージを使用して圧力をチェックし
てください。現在のタイヤ空気圧でタイヤを
なじませるには、タイヤを温めるため約 1.6 km
ほど運転すれば十分です。直射日光や高温な 場所における駐車も、タイヤ空気圧に影響します。タイヤの温度が上がっている場合は、圧力も高くなっていることに注意してください。
タイヤ空気圧の調整は必ずタイヤが冷えた状
態でおこなってください。温まった状態では
正しい調整ができす、空気圧不足になり大変危
険です。警告 : Tesla 修理キットに用意されているタイ
プ以外のタイヤシーラントは使用しないでく
ださい。他のタイプを使用すると、タイヤ空気 圧センサーが故障する可能性があります。
Model S にタイヤ修理キットが含まれていな
い場合は、 Teslaから購入できます。
安全情報
22Model S クイックガイド
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タイヤの点検と保守
トレッドとサイド ウォールにゆがみ (膨らみ )、切り
込み、または摩耗の兆候がないか定期的に点検して
ください。警告 : タイヤが損傷している、摩耗しすぎてい
る、またはタイヤの空気圧が不適切な場合は、
Model S を運転しないでください。タイヤの
摩耗を定期的に点検し、切り込み、膨らみ、ま たはプライ / コード構造の露出がないことを
確認してください。
タイヤ摩耗
納車時の Model S には、トレッドパターンにウェア
インジケーターが鋳込まれたタイヤが取り付けられ ています。トレッドが 1.6 mm まで摩耗すると、ト
レッドパターンの表面にウェアインジケーターが現 れ、タイヤ幅にわたって連続した輪ゴムのように見
えます。
輪ゴムのような表示が現れたら、またはトレッド溝
の深さが法律で許容される最小値に達したら、タイ
ヤをただちに交換してください。
ローテーション、バランス、ホイールアライメント
Tesla は 8000 km 走行ごとにタイヤのローテーシ
ョン (位置交換 ) を行うことを推奨します。
ホイールバランスが悪い場合 (ステアリング ホイー
ルからの振動によって気付くことがあります ) は、
車両の操作とタイヤの寿命に影響します。通常の使
用であっても、ホイールはバランスを失うことがあ
ります。したがって、必要に応じてバランスを調整
する必要があります。
タイヤの摩耗が均一でない場合 (タイヤの片側のみ
摩耗 ) または異常なほど摩耗しすぎている場合は、
ホイールアライメントを点検してください。
注 : 2 つのタイヤのみを交換する場合は、常に新しい
タイヤを後部に取り付けてください。
パンクしたタイヤ
タイヤはパンクすると、最終的には圧力を失います。 タイヤ空気圧を頻繁に点検することが重要な理由は
ここにあります。パンクしたタイヤまたは損傷した
タイヤは、できるだけ速やかに永久的修理をほどこ
すかまたは交換してください。パンクでタイヤの空
気が抜けていなくても、パンクしたタイヤで運転し
ないでください。パンクしたタイヤは突然空気が抜
けてしまう可能性があります。
チューブレスタイヤは、物が刺さったとき、それが タイヤ内に残っていれば空気が漏れないことがあります。ただし、運転中に突然の振動や乗り心地の低下を感じた場合、またはタイヤの損傷が疑われる場
合は、ただちに速度を落としてください。低速で走
行し、急ブレーキや急なステアリングを避けながら、
安全を確認して車両を停止します。 Model S を
Tesla サービスセンターまたは最寄りのタイヤ修理
センターに輸送するよう手配します。
注 : 場合によっては、 Tesla から購入可能なオプショ
ンのタイヤ修理キットを使用して、軽度のパンク
(6 mm 未満) を応急修理することもできます。こ
れにより、 Model S を Tesla または最寄りのタイヤ
修理施設に低速で移動させることができます。警告 : パンクしたタイヤのまま Model S を運
転しないでください。パンクしたタイヤの空
気が抜けていなくても、突然空気が抜けてしま う可能性があります。
フラットスポット
Model S を高温下で長期間駐車しておくと、タイヤ
にフラットスポットが発生することがあります。
Model S を運転すると、このフラット スポットが原
因で振動が発生します。タイヤが温まるにつれ、し
だいにこの振動は消え元の形状に戻ります。
駐車中にフラット スポットの発生を最小限にする
には、タイヤウォールに示されている最大圧まで空 気圧を入れておくことです。その後、運転する前に
空気を抜いてタイヤの空気圧を推奨レベルに調整し ます。
低周囲温度での運転
タイヤの性能は低周囲温度では低下し、そのためグ リップが低下して、衝撃による損傷をより受けやす
くなります。パフォーマンスタイヤは冷えた場合一
時的に固くなることがあり、タイヤが温まるまでの
最初の数 km は回転ノイズが聞こえます。 Tesla に
連絡し、スタッドレスタイヤに関する推奨事項を確
認してください。
安全情報
安全情報23
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タイヤの走行距離の改善
タイヤの走行距離を伸ばすには、タイヤの推奨空気
圧を維持し、速度制限および推奨速度を順守し、以
下の点にご注意ください。
• 急発進または急加速を避ける。
• 急に曲がったり急ブレーキを避ける。
• 陥没している道路、障害物のある道路を避ける。
• 駐車時に縁石にぶつからないようにする。
• タイヤに腐食性の高い液体が付着しないように
する。
タイヤとホイールの交換 タイヤは、紫外線、極端な高温・低温、高負荷、お
よび環境条件によって時間とともに劣化します。タ
イヤは 6 年ごと、必要に応じてはそれ以前に交換す
るようにしてください。
ホイールリムとタイヤは、車両のハンドリング特性
に合うように組み合わされています。交換用タイヤ
は、元の仕様に適合する必要があります。指定され
た以外のタイヤを使用する場合は、タイヤにマーキ
ングされた定格荷重および定格速度 が、元の仕様と
等しいかあるいはそれを上回っていることを確認し
てください。
4 本すべてのタイヤを一度に交換することが理想的
ですが、これができない場合は、タイヤをペア単位
で交換してください (フロントまたはリアのペア )。
タイヤを交換する場合は、必ずリバランスを行いホ
イールのアライメントを点検します。
ホイールを交換する際は、タイヤの空気圧を監視し
警告を発信する TPMS(タイヤ空気圧監視システム)
をリセットする必要があります (25ページの
「 TPMS センサーのリセット」を参照 )。警告 :
安全のため、元の仕様と一致するタイヤ
およびホイールのみを使用してください。元
の仕様と一致しないタイヤは、タイヤ空気圧監 視システム (TPMS) の動作に影響を与える可
能性があります。非対称タイヤ
Model S タイヤは非対称であり、正しいサイドウォ
ールが外側を向くようにホイールに取り付ける必要 があります。タイヤのサイドウォールに OUTSIDE
( 外側 ) という単語で示されています。新しいタイヤ
を取り付ける際は、タイヤにホイールを正しく取り 付けてください。警告 : タイヤにホイールが正確に取り付けられ
ないと、ロードホールディング性能が著しく損 なわれます。
スタッドレスタイヤ
降雪・積雪の場合や路面が凍結している場合は、ス
タッドレスタイヤの取り付けを検討してください。
スタッドレスタイヤは、 4つの車輪とも同一のサイ
ズ、メーカー、構造およびトレッドパターンを使用
してください。スタッドレスタイヤに関する推奨事
項については、 Tesla に確認してください。
警告:
スタッドレスタイヤは、普通のタイヤに
比べて乾燥路では摩擦が大幅に減少すること
があります。
安全情報
24Model S クイックガイド
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タイヤチェーンの使用
Tesla は SCC 社の Model Z-563 チェーンの後輪
への使用をテストし、承認しました。これらのチェ ーンは、 Model S に 245/45R19 リア タイヤが取り
付けられている場合にのみ使用し、 21 インチタイヤ
には使用しないでください。
タイヤチェーンを取り付ける際は、タイヤチェーン 製造元の取扱説明書の指示に従ってください。チェ
ーンはできるだけしっかり取り付けてください。
チェーンを使用する際には、次の点にご注意くださ
い。
• ゆっくり運転します。時速 48 km を超えない
ようにします。
• Model S に重量物を積載しないでください (重
量物はタイヤとボディ間のクリアランスを減少
させる可能性があります )。
• タイヤチェーンは状況が許せばただちに取り外
してください。
注 : タイヤチェーンの使用は一部の地域では禁止さ
れています。タイヤチェーンを取り付ける前に当該
地域の法律を確認してください。注意 : 非推奨タイヤチェーンの使用、サイズ違
いのタイヤチェーンの使用は、サスペンショ
ン、ボディ、ホイール、またはブレーキ ライン
を損傷する可能性があります。非推奨タイヤ チェーンの使用により発生した損傷は、保証の
対象外です。注意 : チェーンがサスペンションコンポーネン
トやブレーキラインに触れないようにしてく
ださい。チェーンから Model S との接触を示
す異常なノイズが聞こえたらただちに停車し
て、確認してください。
タイヤ空気圧監視
タイヤが冷えている状態、および運転席側のドアピ
ラーにあるタイヤの荷重情報ラベルに記載された推 奨空気圧の状態で、毎月点検する必要があります(22 ページの「タイヤ空気圧の保守」を参照 )。車両
のラベルまたはタイヤ空気圧ラベルに記載されたサ
イズと異なるサイズのタイヤが取り付けられている
場合は、それらのタイヤの適正空気圧を確認してく ださい。
追加の安全機能として、車両にはタイヤ空気圧監視
システム (TPMS) が装備されています。 TPMS は、
1 本または複数のタイヤの空気圧が著しく低すぎる、
または高すぎる場合に、計器パネルに警告(タイヤ
空気圧警告)を表示します。これに応じて計器パネ
ル上のタイヤ空気圧インジケーターがタイヤ空気圧
の警告を表示する場合は、ただちに停車してタイヤ
を点検し、適正な空気圧に調整してください (22ペ
ージの「タイヤ空気圧の保守」を参照 )。タイヤの空
気圧が著しく低い状態で運転すると、タイヤが過熱
しタイヤの不具合につながる可能性があります。低
空気圧は、燃料の効率とタイヤのトレッド寿命に悪
影響を与え、車両のハンドリングおよび停止能力に
も影響を及ぼす可能性があります。タイヤ空気圧監視システム (TPMS)が不
具合を検出した場合、 Model S の電源を
入れるたびにこのインジケーターが 1分
間点滅します。
注 : Tesla に承認されていない付属品を取り付ける
と、 TPMS システムが阻害される可能性があります。
警告: TPMS は、タイヤ空気圧の手動による点
検およびタイヤの定期検査などのタイヤの適
切な保守に代わるものではありません。 TPMS
が計器パネル上にタイヤ空気圧の警告を表示
していない場合でも、常に適正なタイヤ空気圧 を維持するようにしてください。
TPMS センサーのリセット
ホイールを 1 本以上交換した場合、 TPMSがタイヤ
空気圧に関して正確に機能するためには、センサー
をリセットする必要があります。ただし、タイヤ交
換またはホイールローテーション後にリセットする 必要はありません。
注 : 21 インチホイールに交換する際 (Performance
Plus モデル )、 TPMS が誤った空気圧警告を表示す
る可能性があります。その場合、より詳細な調整を
するために Model S を Tesla サービスセンターに
お持ちください。
注 : タイヤ空気圧警告をクリアするために、 TPMS セ
ンサーをリセットしないでください。
安全情報
安全情報25
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TPMS センサーをリセットするには、次の手順に従
ってください。
1. すべてのタイヤを運転席側のドアピラーにある
タイヤ荷重情報ラベルに記載された推奨空気圧
にします。
2. 10 分間運転してから、 Model S のタッチスクリ
ーンで、 「コントロール」 > 「設定」 > 「車両」 >
「タイヤ空気圧モニター」 > 「センサーをリセ
ット」 の順にタッチします。
3. 画面上の指示に従ってください。
タイヤセンサーの交換
タイヤ空気圧警告インジケーターが頻繁に表示され
る場合は、 Tesla に連絡してタイヤセンサーを交換
する必要があるかどうかを確認してください。タイ ヤセンサーは、簡略セットアップを行える Tesla の
サービス技術者が交換する必要があります。 Tesla
以外の修理施設でがタイヤを修理または交換した場
合、タイヤセンサーは Tesla がセットアップを実行
するまで作動しません。
TPMS 故障
Model S には、システムが正しく作動していないと
きに知らせる TPMS 故障インジケーターも搭載さ
れています。TPMS 故障インジケーターは、タイヤ空
気圧インジケーターライトに組み込まれ
ています。システムが故障を検出する
と、 Model S の電源を入れてから約 1分
間の間インジケーターが点滅し、その後
点灯したままの状態になります。このシ
ーケンスは、故障が存在する限りその後
も車両を始動するたびに繰り返されま
す。 TPMS 故障インジケーターがオンの
状態では、タイヤ空気圧の異常を通常通
りに検出できない場合があります。
TPMS の故障は、交換用または代替タイヤまたはホ
イールの取り付けを含む、 TPMSの正しい作動を阻
害するさまざまな要因によって発生します。 1本ま
たは複数のタイヤまたはホイールを交換した後は、 必ず TPMS 故障インジケーターをチェックして、交
換用または代替のタイヤおよびホイールで TPMS
が引き続き正しく機能することを確認してくださ
い。
注 : Tesla が提供するタイヤシーラントと異なるシ
ーランとを使用してタイヤを交換または修理した後
に、低タイヤ空気圧が検出された場合は、タイヤセ ンサーが損傷している可能性があります。できるだ
け早く Tesla に連絡し、修理を依頼してください。
安全情報
26Model S クイックガイド
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タイヤのマーキングについてタイヤ メーカーは、標準化された情報をタイヤのサイドウォールに記載することを法律で義務付けられていま
す。これらは、タイヤの特性を含むさまざまな情報を表示します。
安全情報
安全情報27
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1タイヤの分類。P は乗用車用のタイヤであることを示しています。2タイヤ幅。この 3 桁の数字は、ミリ単位で表したサイドウォールの端から反対側のサイドウォー
ルの端までのタイヤの幅です。3アスペクト比。この 2 桁の数字は、パーセントで表したトレッド幅に対するサイドウォールの高
さの比です。したがって、トレッド幅が 205mm でアスペクト比が 50 であれば、サイドウォー
ルの高さは 102mm です。4タイヤの構造。 R はタイヤの構造がラジアル プライであることを示しています。5ホイール径。この 2 桁の数字はインチ単位で表したホイール リムの径です。6荷重指数。この 2 桁または 3 桁の数字は、タイヤ 1 本で支えることのできる重量です。この数字
は記載されていないことがあります。7速度記号。記載されている場合は、タイヤを長期にわたって使用できる最高速度 (マイル毎時 ) を
示します。 Q=99 mph (160 km/h) 、R=106 mph (170 km/h) 、S=112 mph (180 km/h) 、
T=118 mph (190 km/h) 、U=124 mph (200 km/h) 、H=130 mph (210 km/h) 、V=149 mph
(240 km/h) 、W=168 mph (270 km/h) 、Y=186 mph (300 km/h) 。8タイヤの構成と材質。トレッド エリアとサイドウォール エリアの両方のプライ数は、タイヤを構
成するゴム被覆材料の層の数を示しています。使用されている材料の種類に関する情報も表示さ
れています。9最大タイヤ荷重。タイヤで運搬できる最大荷重。10最大許容タイヤ空気圧。通常の運転でこの空気圧を使用しないでください。11U.S. DOT タイヤ識別番号 (TIN) 。先頭の文字 DOT は、タイヤがすべての米連邦基準に適合して
いることを示します。それに続く 2 桁の文字はタイヤが製造された工場を表す記号であり、末尾
の 4 桁は製造された週と年を表しています。たとえば、 1712 は 2012 年の第 17 週を表していま
す。その他の番号は、メーカーが任意に決めている販売記号です。タイヤの欠陥に伴うリコール
を行う際には、この情報を利用して消費者に連絡することができます。12トレッド磨耗。この数字はタイヤの摩耗等級を示します。グレードが高いほど耐磨耗性に優れて いることを示します。たとえば、等級 400 のタイヤは、等級 200 のタイヤの 2 倍の耐摩耗性が
あります。13トラクション。タイヤが濡れた路面で停止する能力を示します。タイヤのグレードが高いほど、
車を停止するまでの距離が短くなります。トラクションのグレードは、高い順に AA、A、 B、 C
です。14温度。タイヤの熱に対する耐性が A、B、 C に等級分けされており、 A が最も高い耐性を示しま
す。この等級分けは、速度および荷重の限度内で正しい空気圧のタイヤを使用することを前提と
しています。
安全情報
28Model S クイックガイド
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車両総重量
積載量ラベル Model S が安全に運搬できる重量を知ることは重
要です。この重量は車両の積載容量といい、すべて
の乗員、積載物、および Model Sの製造後に追加さ
れたすべての付加装備の重量を含みます。
Model S には、安全に運搬可能な重量を記載した 2
つのラベルが貼り付けられています。これらのラベ
ルは、中央のドア ピラー上にあり、運転席側のドア
を開くと確認することができます。
1. タイヤと荷重載情報ラベル
2. 法定プレート
警告:
Model S を過重量にすると、ブレーキと
ハンドリングに悪影響を及ぼし、安全性が低下 し、 Model S が損傷する可能性があります。注意: フロントトランクには 136 kg を越える
荷物を積み込むことは必ず避けてください。
それ以上の荷物を積むと、車に損傷を与える可 能性があります。注意 : Model S に大量の液体を保存することは
必ず避けてください。液体を大量にこぼすと、
電気部品が故障する原因となります。タイヤと荷重載情報ラベル
タイヤと荷重載情報ラベルは以下の情報を記載して
います。
• 車両の最大座席数。
• 車両の最大可搬重量。
• 元のタイヤのサイズ。
• 元のフロントおよびリアタイヤのタイヤ空気圧
(冷間時)。乗り心地とハンドリング特性を最適 化するため、これらの圧力が推奨されます。
将来異なるタイヤを使用しても、このラベルを変更
しないでください。
注 : Model S の容量一杯に積載した場合は、すべて
のタイヤを確認して、空気圧が推奨圧力レベルであ
ることを確認してください。
法定プレート
法定プレートには、車両識別番号に加えて以下が記
載されています。
• GVWR - 定格車両総重量。 Model Sの最大許
容総重量。これは Model S、すべての乗員、液
体、および積載物の重量で計算されます。
• GAWR - フロントアクスルとリアアクスルの
定格総軸荷重。 GAWR は各アクスルが許容で
きる最大分散荷重です。
注意 :
損傷を防止するため、 GVWR または
GAWR を超過するような積載を行うことは必
ず避けてください。
積載制限の計算
1. 車両の「タイヤと荷重載情報」ラベルで、「乗客
と積載物の合計重量は絶対に XXX kg または
XXX ポンドを超えないこと」という記載を見つ
けます。
安全情報
安全情報29
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2.車両に乗車する運転者と乗員の総重量を計算し
ます。
3. XXX kg または XXX ポンドから運転者と乗員
の総重量を引きます(手順 1参照)。
4. その結果得られる数字は積載物と荷物の許容可
能な積載量に等しくなります。たとえば、
“XXX” の重量が 635 kg(1400 ポンド)で、 68
kg (150 ポンド)の乗員が 5 人乗っている場
合、利用可能な積載物と荷物の量は、 295 kg
( 635 ‑ 340 (5 x 68) = 295 kg )、または650
ポンド( 1400 ‑ 750 (5 x 150) = 650 ポンド)
です。
5. 車両に積載する積載物と荷物の総重量を求めま
す。この重量は、手順 4で計算した積載物と荷
物の許容量を超えてはなりません。警告 : 荷物はフロントおよびリアトランクに積
むようにしてください。事故、または急ブレー キや急なカーブの際、車内で固定されていない荷物によって、乗員が怪我を負う危険性があり
ます。
積載制限計算の例
Model S が運搬できる積載物の量は、乗員の数と体
重によって決まります。以下は積載制限計算の一般
的な例です。これらの例では、乗員の体重を 68 kg
( 150 ポンド)と想定しています。乗員の体重によっ
て、積載可能な重量が変化します。
例 1: 運転者と 1 人の乗員
詳細合計車両の積載容量954 ポンド
( 433 kg )乗員の体重を減算する( 2 x 68 kg/
150 ポンド)300 ポンド
( 136 kg )利用可能な積載物重量654 ポンド
( 297 kg )
例 2: 運転者と 4 人の乗員
詳細合計車両の積載容量954 ポンド
( 433 kg )乗員の体重を減算する( 5 x 68 kg/
150 ポンド)750 ポンド
( 340 kg )利用可能な積載物重量204 ポンド
( 93 kg )積載物または荷物の積載容量は、フロントトランク
とリアトランクに分散する必要があります。注意 : フロントトランクには 136 kg を越える
荷物を積み込むことは必ず避けてください。
トレーラーの牽引
警告 : Model S をトレーラーの牽引に使用しな
いでください。 Model S はトレーラーヒッチ
に対応していません。トレーラーヒッチを取
り付けると、損傷をきたすことがあり、事故に
つながる恐れがあります。注意 : Model S を牽引に使用すると、保障が無
効になることがあります。
ルーフラック
Model S に、全面ガラスパノラマルーフが装備され
ている場合は、 Tesla 認定ルーフラックを使って 75
kg までの荷物を運ぶことができます (「部品とアク
セサリー」を参照 )。固体アルミニウムルーフが装備
されている Model S でルーフラックを使用するこ
とはできません。
注意 : ルーフラックに生じた損傷は保証対象に
はなりません。注意 : アルミニウムルーフを装備した Model S
のルーフには、ルーフラックを使用したり、荷 物を載せたりしないでください。そうすると、大きな損傷が生じる可能性があります。
安全情報
30Model S クイックガイド