MAZDA MODEL SCRUM VAN / WAGON 2018 取扱説明書 (スクラムバン/ワゴン) (in Japanese)

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必読! 安全なドライブのために
2-27
オートギヤシフト車には特有の操作上
の注意があります。4-28ページの「オー
トギヤシフト車」もあわせてお読みい
ただき、正しい取扱いをしてください。
クリープ機能に注意して
エンジンをかけて停車していると
き、セレクトレバーが 以外に
入っていて、ブレーキペダルを離す
と同時に、アクセルペダルを踏まな
くても車がゆっくり動きます。これ
をクリープ機能といいます。
次のようなとき、クリープ機能は働
きません。
・運転席ドアが開いている
・ブレーキペダルを踏んでいる
・パーキングブレーキをかけている
クリープ機能を再開するには、次の
確認および操作をすべて行なってく
ださい。
・運転席ドアが閉まっていることを
確認
・トランスミッション警告灯が点滅
していないことを確認
・パーキングブレーキを解除し、ブ
レーキペダルを踏んでからブレー
キペダルを離す
(リバース)ポジション
警告ブザー
セレクトレバーを に入れると室内
で警告ブザーが鳴り、セレクトレバー
が に入っていることを運転者に知
らせます。
ペダルの踏み間違いに注意
クリープ機能はパーキングブレーキ
を解除するだけでは再開しません。
次に記載されている操作を行なって
ください。
オートギヤシフト車を
運転するときは
PN
セレクトレバーを 以外に入
れているときは、ブレーキペダルを
しっかり踏んでください。
エンジン始動直後やエアコン作動時
は、クリープ機能が強くなることが
あります。とくにしっかりブレーキ
ペダルを踏んでください。
トランスミッション警告灯が点灯し
たり、点滅したりしているときはク
リープ機能が働かない場合がありま
す。
→ 3-102ページ
(トランスミッション警告灯)
(リバース)ポジション警告ブ
ザーは、車外の人に車の後退を知ら
せるためのものではありません。
アクセルペダルとブレーキペダルを
踏み間違えると、思わぬ事故につな
がります。
PN
R
R
R
R
000-取扱説明書.book 27 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
2-28
ペダルの踏み間違いを防ぐため、エン
ジンをかける前にアクセルペダルとブ
レーキペダルを実際に足で踏んで、位
置を確認してください。
ブレーキペダルは右足で踏む
64L20140
左足では適切なブレーキ操作ができま
せん。ブレーキペダルは右足で踏む習
慣をつけてください。
セレクトレバーを操作すると
きは
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを 、 または
に入れたことを忘れることがありま
す。車を前進させたあとは、すぐに
または から に入れ、後退
させたあとはすぐに から に
入れ、メーター内のセレクトレバー
位置表示が N になっていることを確
認する習慣をつけてください。
切り返しなどで前進と後退を繰り返
すときは、ブレーキペダルを踏んで
完全に停車してから、セレクトレ
バーを操作し、メーター内の表示
(セレクトレバー位置表示またはギ
ヤポジション表示)が前進のときは
1(2 速発進モードインジケーターが
点灯しているときは 2)、後退のと
きには R になっていることを確認し
てください。
→ 4-34ページ
(2速発進モード選択機能)
セレクトレバーを操作したときに、
セレクトレバー位置表示が点滅し、
警告ブザーが鳴った場合、セレクト
レバーの位置とメーター内の表示
(セレクトレバー位置表示またはギ
ヤポジション表示)にずれが生じて
います。そのまま少し(2 ~ 3 秒)
待っても切り替わらないときは、ブ
レーキペダルを踏んでセレクトレ
バーの操作をやり直してください。
セレクトレバーの位置とメーター内
の表示が異なる場合、メーター内の
表示が正しいギヤの位置を示してい
ます。
アクセルペダルとブレーキペダルの
両方を同時に踏まないでください。
クラッチが損傷したり、発熱したり
する原因になります。
(1) ブレーキペダル
(2) アクセルペダル
(1)
(2)
DMR
DMN
RN
アクセルペダルを踏んだままでセレ
クトレバーを操作しないでください。
急発進して事故を起こすおそれがあ
ります。
000-取扱説明書.book 28 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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セレクトレバーの位置とメー
ター内の表示を目で確認
始動時や降車時は 、前進時は
または 、後退時は に入れたと
き、メーター内の表示(セレクトレ
バー位置表示またはギヤポジション表
示)が P、1(2 速発進モードインジ
ケーターが点灯しているときは 2)ま
たは R になっていることを目で確認し
てください。
→ 4-34ページ
(2速発進モード選択機能)
車から離れるときは
64P1001
そのほかのオートギヤシフト
車の記載
前記以外にも、オートギヤシフト車に
は特有の機能・操作方法があります。下
記の参照先もしっかりお読みください。
警告ブザーが鳴ったときは
→ 1-20ページ
(オートギヤシフト車のみ)
警告灯・表示灯
→ 1-12ページ(警告灯・表示灯)
→ 3-102ページ
(トランスミッション警告灯)
→ 3-104ページ
(ブレーキシステム警告灯)
→ 3-106 ページ(ブレーキリクエ
ストインジケーター)
→ 3-107ページ(表示灯)
セレクトレバーの操作
→ 4-28 ページ(セレクトレバーの
各位置のはたらき)
→ 4-29ページ
(セレクトレバーの動かしかた)
2速発進モード選択機能
→ 4-34ページ
(2速発進モード選択機能)
オートギヤシフト車の特性
→ 4-35ページ
(オートギヤシフト車の特性)
オートギヤシフト車の運転のしかた
→ 4-38 ページ(オートギヤシフト
車の運転のしかた) エンジンをかけたまま車から離れな
いでください。万一、セレクトレバー
が 以外に入っていると、車がひ
とりでに動き出すおそれがありま
す。また、車に乗り込むときに誤っ
てセレクトレバーを動かしたりアク
セルペダルを踏み込んだりして、思
わぬ急発進のおそれがあります。
PD
MR
P
走行中は発進モード切替えスイッチ
の操作をしないでください。操作に
気を取られて、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
000-取扱説明書.book 29 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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3-28ページの「オートステップ」もあ
わせてお読みいただき、オートステッ
プ装備車の特性や操作上の注意を十分
理解して正しい取扱いをしてください。
オートステップとは
オートステップは、高齢のかたや小さ
いお子さまが助手席側のスライドドア
から乗り降りするときの補助装置です。
オートステップは、車体の左側面か
ら約 15 cm、地上から約 17 cm の高
さまで張り出します。ただし、次の
ような場合には、地上からの高さが
変わります。
・車に人やものを乗せている
・オートステップに人が乗っている
・路面に凹凸がある
オートステップの張り出しおよび格
納動作は、スライドドアの開閉から
それぞれ約2秒間かかります。
オートステップの許容荷重は 150 kg
までとなっています。
64P0029
助手席側のスライドドアから
乗り降りするときは
オートステップの手入れ
→ 3-105ページ
(オートステップ警告灯)
→ 6-18 ページ(オートステップ装備
車の手入れ)
→ 7-20 ページ(オートステップ用
ヒューズが切れたとき)
→ 7-33 ページ(オートステップが
格納されないときは)
オートステップ装備車の
正しい使いかた
オートステップ張り出し時の長さ・高さ
約17cm 約15cm
オートステップと車体のすきまに、
手や足などを入れないでください。
とくに次のような場合は、周囲の安
全を十分に確認してから、助手席側
のスライドドアを開閉してくださ
い。オートステップの作動により、
人にけがをさせたり、ものが破損し
たりするおそれがあります。
・縁石や壁などがある狭い場所
・スライドドアの近くに人がいたり
ものがあったりする
・オートステップの上に人が乗って
いる
助手席側のスライドドアを完全に閉
めないと、オートステップは格納さ
れません。半ドアの状態で走行した
場合、一定の速度になるとオートス
テップは自動的に格納されますが、
人が歩くような遅い速度のときは格
納されないことがあります。張り出
したオートステップが人やものに当
たるおそれがありますので、ドアが
完全に閉まっているか確認してくだ
さい。
000-取扱説明書.book 30 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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3-22ページの「パワースライドドア」
もあわせてお読みいただき、パワース
ライドドア装備車の特性や操作上の注
意を十分理解して正しい取扱いをして
ください。
パワースライドドアとは
パワースライドドアは、次の操作に
より自動開閉できます。
・ドアハンドル
・ワンアクションスイッチ
・運転席にあるパワースライドドア
スイッチ
・携帯リモコン
自動開閉中は、周囲に注意をうなが
すため、警告ブザーが “ ピッピッ
ピッ”と断続的に鳴り続けます。
パワースライドドアには、スライド
ドアクローザー機能があります。
→ 3-21ページ
(スライドドアクローザー)
パワースライドドアには、自動開閉
するときの安全装置として、はさみ
込み防止機構があります。
→ 3-27ページ
(はさみ込み防止機構)
パワースライドドアを開閉す
るときは
パワースライドドア装備車
の正しい使いかた
パワースライドドアを開けるとき
は、後席窓から手や頭などの身体を
出さないでください。身体をはさま
れ、重大な傷害を受けるおそれがあ
ります。
64P0030
パワースライドドアの開閉は、車外
および車内のスライドドア周囲の安
全を十分に確認してから行なってく
ださい。ドアに手足や顔などの身体
をはさまれ、重大な傷害を受けるお
それがあります。
64P20020
000-取扱説明書.book 31 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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SRS エアバッグシステムの効果を発揮
させるために、3-66 ペ ー ジの「SRS
エアバッグ」もあわせてお読みいただ
き、正しい取扱いをしてください。
シートベルトは必ず着用
65J106
パワースライドドアの開閉はお子さ
まではなく大人が行ない、お子さま
の身体をはさまないように気をつけ
てください。
64P0031
パワースライドドアは、走行中に自
動開閉できないようになっています
が、次の条件をみたすと自動開閉す
る場合があります。完全に停車した
ことを確認してから操作してくださ
い。車が動いているときの開閉は、
思わぬ事故につながるおそれがあり
ます。
・車速が約3 km/h以下
・パーキングブレーキがかかってい
るか、ブレーキペダルを踏んで
いる
後輪のタイヤ交換などをするとき
は、安全のため、パワースライドド
アメインスイッチを にし、ド
アを全閉状態にしてください。誤っ
て自動開閉してしまった場合、手な
どの身体をはさまれ、けがのおそれ
があります。
→ 3-23 ページ(パワースライド
ドアメインスイッチ)
OFF
SRS エアバッグシステムは、シート
ベルトに代わるものではありませ
ん。シートベルトと併用すること
で、その効果を発揮するシートベル
トの補助拘束装置です。したがって
SRSエアバッグシステムが装備され
ている車であっても、シートベルト
を必ず着用してください。
SRSエアバッグ車を
運転するときは
000-取扱説明書.book 32 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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着座姿勢
瞬時にふくらむ運転席・助手席 SRS エ
アバッグにより強い衝撃を受けるおそ
れがあるため、運転者および助手席の
同乗者は、シートに奥深くすわり、背も
たれに背中を軽くつけてください。ま
た、シートを前方に出しすぎないよう
にシートの位置を調節してください。
→ 2-11ページ(正しい運転姿勢)
64P0009
SRS エアバッグシステムを
正常に機能させるために
66K20540
ハンドルやインパネに、顔や胸など
を近づけたり、足を置いたりしない
でください。SRS エアバッグが作動
したときの強い衝撃で、重大な傷害
を受けるおそれがあります。
ハンドルを交換する、ハンドルの
パッド部にステッカーを貼る、色を
ぬる、カバーで覆うなどの改造をし
ないでください。
エアバッグ収納部およびその周辺に
は、ステッカーを貼ったり色をぬっ
たりしないでください。また、アク
セサリーや芳香剤、ETC 車載器や
ポータブルカーナビなどを取り付け
たり置いたり、傘などを立てかけた
りしないでください。
フロントガラスやルームミラーにア
クセサリーなどを取り付けないでく
ださい。
000-取扱説明書.book 33 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
2-34
助手席 SRS エアバッグに関
する警告ラベル
助手席サンバイザーの両面には、次の
警告ラベルが貼られています。このラ
ベルは、助手席 SRS エアバッグが作動
したときにお子さま用シートにあたえ
る影響と、お子さま用シートの取り付
けに関する禁止事項を示しています。
この車の助手席にお子さま用シートを
取り付ける場合は、警告ラベルの説明
および参照先の項目をご覧になり、適
切に取り付けてください。
72M00150
警告ラベルの説明
シンボルマークシンボルマークの意味
助手席 SRS エアバッグ
装備車の助手席に、後
ろ向きのお子さま用
シートを取り付けて、
お子さまを乗せること
を禁止
助手席 SRS エアバッグ
がふくらむと、後ろ向
きお子さま用シートお
よびお子さまに強い衝
撃が加わることを表示
詳しくは、取扱書(本
書)を読むことを指示
→ 2-7 ページ(お子
さま用シートの使
用について)
→ 3-74 ペ ー ジ(お
子さま用シートの
選択について)
助手席には、ベビーシートなどの後
ろ向きお子さま用シートを取り付け
ないでください。助手席 SRS エア
バッグがふくらむと、お子さま用
シートの背面に強い衝撃が加わり、
生命に関わる重大な傷害を受けるお
それがあります。
000-取扱説明書.book 34 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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4WD 車には特有の操作上の注意があり
ます。正しい取扱いをしてください。
パートタイム 4WD 車は、4-45 ペー
ジの「2WD4WD の切替え操作」
もあわせてお読みください。
路面の状況に注意して走行する
64P0022
4WDで急旋回をしない
64P0032
4WD 車 は、雪 道、急 坂 路、砂 地、
ぬかるみなどのタイヤがスリップし
やすい路面で優れた走行性能を発揮
しますが、万能ではありません。ま
た、オフロード(不整地)、ラリー
専用車ではありません。次のことを
お守りください。
砂地やぬかるみなど、タイヤが空
転しやすいところでは連続走行し
ないでください。
ブレーキ性能は 2WD 車と比べてほ
とんど差がありません。滑りやすい
路面での走行には十分車間距離を
とってください。アクセル、ハンド
ル、ブレーキの操作も、2WD 車と
同様に慎重に行なってください。
渡河走行や水中走行をしないでく
ださい。
4WD車を運転するときは
フルタイム4WD車
パートタイム4WD車
4WDで急カーブや脇道、駐車場で急
旋回をすると、ハンドルをまわすと
きの力が大きくなるとともに、タイ
トコーナーブレーキング現象(※)が
起きて、思いがけない事故を起こす
おそれがあります。また、駆動装置
が損傷する原因となります。
※タイトコーナーブレーキング現象
とは、4WDでの急旋回時に、前輪
と後輪の回転の差を吸収しきれな
い状態が生じ、ブレーキをかけた
ときと同じ状態になることをいい
ます。
パートタイム4WD車
000-取扱説明書.book 35 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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必読! 安全なドライブのために
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乾燥した舗装路では4WDで
走行しない
64P0033
ターボ車には特有の注意があります。
次の内容をよく読み、正しい取扱いを
してください。
ターボ車の取扱い
ターボとは、通常のエンジンより大き
な馬力を引き出す精密装置です。ター
ボ 装 置 内 の タ ー ビ ン(羽 根)が、排 気
ガスの圧力で超高速回転することで、
エンジンに多量の圧縮空気を送り込み
ます。タービンを含むターボ装置は
700 ℃以上の高温になり、その潤滑と
冷却はエンジンオイルによって行なわ
れています。
ターボ装置の故障を防ぐため、次のこ
とをお守りください。
エンジンオイル、オイルフィルター
は定期的に交換してください。
劣化したオイルのまま運転を続ける
と、ターボ装置の潤滑と冷却が適切
に行なわれず、タービン軸受部の固
着や異音の原因となります。
→ 2-40 ページ(エンジンオイルを
交換するときは)
高速走行直後や登坂走行直後は、す
ぐにエンジンを停止しないでくださ
い。
次の表にしたがってアイドリング運
転を行ない、高温になったターボ装
置を冷却してからエンジンを停止し
てください。 濡れた舗装路でも 4WD で走行する
ことは、できるだけ避けてください。
タイヤがスリップしにくい路面で
は、前輪と後輪の回転の差を吸収し
きれず次のような状態が生じます。
駆動装置に無理な力がかかって、
損傷するおそれがある
タイヤの摩耗が早まる
ハンドルが重くなる
カーブではブレーキがかかったよ
うな状態になる
パートタイム4WD車
エンジン停止直前の
走行状況アイドリング
運転時間の目安
高速走行、登坂走行 約1分
市街地、郊外などの
一般走行不要
ターボ車を運転するときは
000-取扱説明書.book 36 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分

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