MAZDA MODEL CARROL 2013 取扱説明書 (キャロル) (in Japanese)

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運転するときは/オートマチック車
4-19
4
メーターパネル内にあります。
S(スポーツ)モードスイッチがONのときに点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
オートマチック車は、クラッチ操作とギ
ヤチェンジから解放されて運転操作が楽
になりますが、オートマチック車特有の
現象や操作上の注意があります。
クリープ現象に注意して
エンジンをかけて停車しているとき、セ
レクトレバーが 以外に入ってい
ると、アクセルペダルを踏まなくても車
がゆっくり動きます。これをクリープ現
象といいます。
キックダウン
走行中(低車速時を除く)にアクセルペ ダルをいっぱいに踏み込むと、自動的に
シフトダウンしてエンジン回転が上昇し
て、力強い加速ができます。これをキッ
クダウンといいます。
追い越しなどをしたいときは、アクセ
ルペダルをいっぱいに踏み込みます。
キックダウンして力強い加速が得られ
ます。
登降坂変速制御
■4AT車
セレクトレバーが および の位置
で作動する制御です。
登坂中と判断するとシフトアップを制
限し、エンジンの回転の変化が少な
い、なめらかな走行ができます。
4速走行時に降坂中と判断したとき
は、ブレーキペダルを踏むと3速にシ
フトダウンし、軽いエンジンブレーキ
がかかります。
■CVT車
セレクトレバーが 位置で作動する制
御です。
登坂中と判断するとシフトダウンして
エンジン回転数を高く保ち、少ないアク
セル操作でなめらかな走行ができます。
降坂中と判断するとシフトダウンし、
エンジンブレーキがかかります。
セレクトレバーを 以外に入れ
ているときは、ブレーキペダルを
しっかり踏んでください。
エンジン始動直後やエアコン作動時
は、クリープ現象が強くなることが
あります。とくにしっかりブレーキ
ペダルを踏んでください。
CVT車もクリープ現象があります。
オートマチック車の特性
PN
PN
通常の加速をするときは、アクセルペ
ダルをゆっくり踏み込んでください。
いっぱいに踏み込むと、キックダウン
して思わぬ急加速のおそれがあります。
D2
D
000- 取扱説明書 .book 19 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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4
運転するときは/オートマチック車
4-20
キーインターロック
誤操作防止のため、次の条件をみたして
いるときだけキーが抜けます。これを
キーインターロックといいます。
セレクトレバーが 位置
セレクトレバーのボタンから手を離し
ている
→ 4-12ページ(キーを抜くときは)
トランスミッション警告灯
80J219
メーターパネル内にあります。
4AT または CVT のシステムに異常があると、エンジンスイッチが のと
きに点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
(リバース)ポジション
警告ブザー
セレクトレバーを に入れると室内で
警告ブザーが鳴り、セレクトレバーが に入っていることを運転者に知らせ
ます。
ペダルの踏み間違いに注意
ペダルの踏み間違いを防ぐため、エンジ
ンをかける前にアクセルペダルとブレー
キペダルを実際に足で踏んで、位置を確
認してください。
ブレーキペダルは右足で踏む
64L20140
左足では適切なブレーキ操作ができませ ん。ブレーキペダルは右足で踏む習慣を
つけてください。
アドバンストキーレスエントリー&キーレス
プッシュボタンスタートシステム非装備車
P
オートマチック車を運転するとき
ON
R
R
R
(リバース)ポジション警告ブ
ザーは、車外の人に車の後退を知らせ
るためのものではありません。
アクセルペダルとブレーキペダルを踏
み間違えると、思わぬ事故につながる
おそれがあります。
(1) ブレーキペダル
(2) アクセルペダルR
(1)
(2)
000- 取扱説明書 .book 20 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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運転するときは/オートマチック車
4-21
4
セレクトレバーを操作すると
きは
前進と後退を繰り返すときなどは、セレクトレバーを に入れたことを忘
れることがあります。車を後退させた
あとは、すぐに から に入れる
習慣をつけてください。
切り返しなどで前進と後退を繰り返す ときは、完全に停車してからセレクト
レバーを操作してください。
セレクトレバーの位置は目で
確認
始動時や降車時は 、前進時は 、
後退時は に入っていることを目で確
認してください。
車から離れるときは
64L20150
4-15 ページ の「セレクトレバーの操
作」もあわせてお読みいただき、正しい
取扱いをしてください。
運転席にすわって
ペダルが確実に踏めて、ハンドル操
作が楽に行なえる位置にシートを調
節します。
→ 3-26ページ(前席シート)
アクセルペダル(2)とブレーキペ
ダル(1)の位置を右足で確認しま
す。
64L20140
アクセルペダルを踏んだままセレクト
レバーを操作しないでください。急発
進して事故を起こすおそれがあります。
R
RN
PD
R
エンジンをかけたまま車から離れない
でください。万一、セレクトレバーが 以外に入っていると、車がひとり
でに動き出すおそれがあります。ま
た、車に乗り込むときに誤ってセレク
トレバーを動かしたりアクセルペダル
を踏み込んだりして、思わぬ急発進の
おそれがあります。
P
オートマチック車の運転のしかた
1
2
(1)
(2)
000- 取扱説明書 .book 21 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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4
運転するときは/オートマチック車
4-22
エンジンの始動
エンジンのかけかたの詳細は、4-8 ペー
ジ の「 エンジンのかけかた 」をお読みく
ださい。
パーキングブレーキをしっかりとか
けます。
セレクトレバーが にあるか確認
します。
64L20150
ブレーキペダルを右足で踏みます。
エンジンを始動します。
発進
■ 通常の発進
ブレーキペダルを右足でしっかり踏
み込みます。 前進時は 、後退時は にセレ
クトレバーを入れ、レバーの位置を
目で確かめます。
パーキングブレーキを解除し、メー
ター内のブレーキ警告灯の消灯を確
認します。
ブレーキペダルからゆっくりと足を
離し、アクセルペダルをゆっくり慎
重に踏んで発進します。
■ 急な上り坂での発進
、は
「通常の発進 」と同じ操作です。
ブレーキペダルからゆっくりと右足
を離し、アクセルペダルを慎重に踏
みます。
車が動き出す感触を確認しながら、
パーキングブレーキレバーを解除し
て発進します。
80J255
セレクトレバーが 位置でもエンジ
ンがかかりますが、安全のため で
エンジンをかけてください。
1
2P
N
P
3
4
1
ヒルホールドコントロール装備車の場
合、急な上り坂での発進時に車が後退 することを一定時間防ぐ機能がありま
す。
→ 4-38ページ (ヒルホールドコントロール)
2DR
3
4
12
3
4
000- 取扱説明書 .book 22 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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運転するときは/オートマチック車
4-23
4
走行
■ 通常走行
セレクトレバーを に入れて発進する
と、走行速度とアクセルペダルの踏み込
み量により、自動的に変速され走行でき
ます。
■ 急加速走行
追い越しなどをしたいときは、アクセル
ペダルをいっぱいに踏み込みます。
キックダウンして力強い加速が得られま
す。
■ 上り坂走行
上り坂を で走行しているときに、ス
ピードを保つためにアクセルペダルを踏
み込んでいくと、キックダウンしてエン
ジンの回転が急に上がることがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオー
バードライブ(O/D)スイッチを OFF
にするか、セレクトレバーを に入
れておくと、エンジン回転の変化が少
ない、なめらかな走行ができます。
急な上り坂で、1速と2速の変速を繰り
返すようなときには に入れます。
坂の勾配に応じて、あらかじめS (スポー
ツ)モードスイッチをONにしておくと、
エンジン回転の変化が少ない力強くなめ
らかな走行ができます。
■ 下り坂走行
下り坂を のままで走行すると、エン ジンブレーキの効きが弱くてスピードが
出すぎてしまうことがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオー
バードライブ(O/D)スイッチを OFF
にするか、セレクトレバーを に入
れてエンジンブレーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
坂の勾配に応じて、あらかじめ S(ス
ポーツ)モードスイッチを ON にして
エンジンブレーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
4AT 車の場合、高速走行中はセレク
トレバーを や に入れないでく
ださい。急激なエンジンブレーキがか
かって、スリップ事故を起こすおそれ
があります。また、エンジンの回転が
上がりすぎて故障の原因となります。
緊急時以外は、走行中にセレクトレ
バーを に入れないでください。エ
ンジンブレーキがまったく効かないた
め、思わぬ事故の原因となります。
D
2L
N
D
急な下り坂や長い下り坂では、エンジ
ンブレーキを併用してください。下り
坂でブレーキペダルを踏み続けると、
ブレーキ装置が過熱してブレーキが効
かなくなるおそれがあります。
4AT車
2
L
CVT車
D
4AT車
2
L
CVT車
L
000- 取扱説明書 .book 23 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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4
運転するときは/オートマチック車
4-24
一時停止
セレクトレバーは走行位置のままで
停車し、ブレーキペダルをしっかり
踏み込みます。
急な坂道で一時停止するときは、
必要に応じてパーキングブレーキ
をかけます。
停車時間が長くなりそうなとき
は、セレクトレバーを に入れ
ます。
再発進するときに間違えないよう、
セレクトレバーの位置とパーキング
ブレーキの解除を目で確かめます。
駐車
車を完全に止めます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パー
キングブレーキをしっかりとかけま
す。 セレクトレバーを に入れてから
エンジンを止め、ブレーキペダルか
らゆっくりと足を離します。
セレクトレバーが 位置になっ
ているか目で確かめます。
64L20150
エンジンスイッチを (OFF)
にもどします。アドバンストキーレ
スエントリー&キーレスプッシュボ
タンスタートシステム非装備車は、

ンジンスイッチからキーを抜きます。
→ 4-12ページ (キーを抜くときは)
→ 4-12 ページ(エンジンスイッ チをもどすときは)
後退
■ 正しい運転姿勢
車を後退させるときは身体をひねった運
転姿勢になり、ペダルが踏みにくくなり ます。ブレーキペダルやアクセルペダル
が確実に踏める姿勢で運転操作をしてく
ださい。
一時停止しているときに、空ぶかしを
しないでください。万一、セレクトレ
バーが
以外に入っていると、
急発進して思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
上り坂などで、アクセル操作でバラン
スをとるなどして車を停止させようと
しないでください。トランスミッショ
ンオイルが過熱し、故障の原因となり
ます。
1
N
2
PN
1
2
駐車するときは、セレクトレバーを に入れてからエンジンを止めてく
ださい。 以外の位置ではシフト
ロックが作動せず、誤操作などで思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
3P
P
P
P
4LOCK
000- 取扱説明書 .book 24 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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運転するときは/ABS
4-25
4
■ 前進や後退を繰り返すとき
車庫入れなどで前進や後退を繰り返すと
きは、完全に停車させてから、次の前進
あるいは後退の操作を行なってください。
こんなことにも気をつけて
■ 車を少し移動させるとき
少しだけ移動するときでも、ブレーキペ
ダルやアクセルペダルが確実に踏める正
しい運転姿勢をとってください。
80J014
■ 停車するとき
ABS(アンチロックブレーキ
システム)とは
ブレーキをかけたときのタイヤのロック
を自動的に防止することで、走行安定性
や操舵性を確保しようとする装置です。
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを に入れていたこと
を忘れることがあります。車を後退さ
せたあとは、すぐに から に入
れる習慣をつけてください。
坂道などで、セレクトレバーを前進の
位置(※)にしたまま惰性で後退した
り、後退の位置( )にしたまま惰
性で前進したりしないでください。エ
ンストしてブレーキの効きが悪くなっ
たり、ハンドルが重くなったりして、
思わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、故障の原因になります。
※4AT車の
CVT車の
R
RN
R
D2L
DL
車が少しでも動いているときは、セレ
クトレバーを に入れないでくださ
い。トランスミッションが故障する原
因となります。
常に周囲の状況を確認して、安全運
転に努めてください。ABS による制
御には限界があります。
ABS は、タイヤのグリップ限界を超
えたり、ハイドロプレーニング現象
(※)が起こったりした場合は効果を
発揮できません。
※雨天の高速走行などで、タイヤと 路面の間に水膜が発生し、接地力を失ってしまう現象
P
ABS
ABS装備車の取扱い
ABSはタイプ別装備
000- 取扱説明書 .book 25 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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4
運転するときは/ABS
4-26
制動距離について
ABSは制動距離を短くするものではあり
ません。
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。
タイヤについて
急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。
次のようなときは、ABS のついてい
ない車より制動距離が長くなること
があります。スピードを控えめにし
て、車間距離を十分にとってくださ
い。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越 えるとき
・マンホールなど鉄板の上を通過す るとき
・タイヤチェーンの装着時
急ブレーキ時には、ポンピングブレー
キ(※)をせずに、ブレーキペダルを
思い切り強く踏み込んでください。 ポ
ンピングブレーキをすると、制動距
離が長くなります。
※ブレーキペダルを数回に分けて小 刻みに踏むブレーキのかけかた
路面の状況によりますが、約10 km/h
以下ではABSが作動しません。
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。
ABS は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は指定のサイズで、4 輪ともサイズ、
銘柄、トレッドパターン(溝模様)が
同一のものを装着してください。ま
た、著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しないでください。正確な回転速
度が検出できなくなって ABS が正常
に機能しなくなり、思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 26 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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運転するときは/ABS
4-27
4
ABS は、こんな場合にもブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります
滑りやすい路面を走行しているとき
80J1040
80J1041
80J1361
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
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~8©Aª I
+V]

¬
~


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4
運転するときは/アイドリングストップシステム
4-28
ABS警告灯
80J127
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常があると、エンジンスイッチが のとき
に点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
アイドリングストップシステムは、信号
待ちなどの一時的な停車時および停車前
の減速時に、自動的にエンジンを停止・
再始動させるシステムです。排出ガスの
低減、燃費向上、エンジン騒音低下に役
立ちます。
本システムは一定の条件のもとで、一
時的にエンジンを停止させるもので す。長時間停車するときや車から離れ
るときは、パーキングブレーキをしっ
かりとかけ、エンジンスイッチを操作
してエンジンを停止してください。
→ 4-11ページ (エンジンを止めるときは)
一定の条件をみたすと停車前の減速時(約 13 km/h 以下)に自動停止しま
す。ただし、走行を開始してからしば
らくの間は、システムによる機能確認
を行なっているため、減速時に自動停
止しません。
ON
アイドリングストップシステム
アイドリングストップ システム
タイプ別装備
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止中は、車外に
出ないでください。思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
・ブレーキペダルを踏んでいても運
転席シートベルトを外す、または
運転席ドアを開くとエンジンが再
始動し、アイドリングストップシ
ステムによるエンジン自動停止中
であったことをお知らせします。
72M2042
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止後、自動で再
始動しない場合は、エンジンスイッ
チを操作してエンジンを始動してく
ださい。エンジンが再始動しない状
態で車を動かすと、ハンドルをまわ
すときやブレーキペダルを踏むとき
に強い力が必要となって、思わぬ事
故を起こすおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 28 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分

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