MAZDA MODEL SCRUM VAN / WAGON 2018 取扱説明書 (スクラムバン/ワゴン) (in Japanese)
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運転する前に/シートベルト
3-63
3
取扱い
乗用タイプ車の場合、後席に人を乗せな
い と き は、シ ー ト ベ ル ト(1)お よ び タ
ングプレート(2)を次の図のようにベ
ルトガイド(3)にかけてください。
64P30190
上図のシートは代表例です。お車のタ
イプにより異なります。
お手入れ
お手入れの方法は、布地などと同様で
す。
→ 6-5ページ(布地、ビニールレザー、
樹脂部品などの手入れ)
シートベルトにほつれや擦り傷、切
り傷があるときは、ベルトを交換し
てください。
バックルが正常に動かないときは、マ
ツダ販売店で点検を受けてください。
衝突などでベルトに強い力がかかっ
たときは、外観に異常がなくても、
機能が損なわれていることがありま
す。ベルトを交換してください。
バックルの内部に異物が入ったり、飲
み物をこぼしたりしたときは、シー
トベルトが正常に機能を発揮しない
おそれがありますので、マツダ販売
店で点検を受けてください。
シートベルトの
取扱いとお手入れ
(1)
(2)
(3)
ベルトをドアにはさまないでくださ
い。ドアを閉める前に、ベルトがた
るみなく巻きもどされているか確認
してください。
ベルトを改造したり、取り外したり
しないでください。
漂白剤、溶剤、染料を使用しないでく
ださい。しみ、変色、強度低下の原因
となり、シートベルトが正常に機能を
発揮しないおそれがあります。
000-取扱説明書.book 63 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
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3
シートベルトプリテンショ
ナーとは
エンジンスイッチが のときに、次
のような状況になると、肩ベルトを瞬時
に巻き取ります。
車の前方向から強い衝撃を受けたと
き。運転席・助手席 SRS エアバッグシ
ステムと連動しています。
→ 3-70ページ
(SRSエアバッグシステムの作動)
また、運転席側はラップアウタープリテ
ンショナー機構により、腰ベルトも同時
に巻き取ります。
80J1018
正常に機能させるために
シートベルトプリテンショナーの機能に
影響をあたえる部品に手を加えないでく
ださい。シートベルトが思いがけないと
きに巻き取られたり、必要なときに正常
に巻き取られなくなったりすることがあ
ります。
→ 2-39 ページ(部品の取り付け、取
り外し、修理をするときは)
SRSエアバッグ警告灯
81M30841
メーターパネル内にあります。
シートベルトプリテンショナー、SRS
エアバッグが作動したまたは電子制御
システムに異常があると、 エンジンス
イッチが のときに点灯します。
→ 1-12ページ(警告灯・表示灯) 作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
シートベルトプリテンショナー
(前席のみ)
ON
拘束効果を
高める
ON
000-取扱説明書.book 64 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/シートベルト
3-65
3
廃棄や廃車
作動していないシートベルトプリテン
ショナーは、決められた手順で作動させ
てから廃棄する必要があります。車の前方向から強い衝撃を受けると、
シートベルト巻き取り装置内のシートベ
ルト可変ロードリミッターが作動し、乗
員に一定以上の荷重がかからないように
肩ベルトを 2 段階に繰り出して、衝撃を
緩和します。
80J1039
82K179
プリテンショナーを廃棄するときや、
装備車を廃車するときは、マツダ販売
店にご相談ください。
強い衝撃を受けたシートベルトは、
ショルダーアンカー部(1)およびタ
ングプレート部(2)の樹脂が強い摩
擦で溶けてベルトに付着し、ベルトが
滑りにくくなります。このような場合
は、シートベルトが本来の機能を発揮
できません。マツダ販売店で交換して
ください。
シートベルト可変ロード
リミッター(前席のみ)
胸に
加わる力を
緩和する
(1)
(2)
000-取扱説明書.book 65 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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3
SRSエアバッグシステムとは
SRS とは Supplemental Restraint
System(サプリメンタル レストレイ
ント システム)の略で、補助拘束装置
の意味です。
■ 運転席・助手席 SRS エアバッ
グシステム
エンジンスイッチが の場合に、車
の前方向から強い衝撃を受け、シートベ
ルトを着用していてもハンドルや助手席
側インパネに顔面が当たるような強い衝
突のときに、運転席・助手席 SRS エア
バッグが瞬時にふくらむ構造になってい
ます。
運転席・助手席 SRS エアバッグシステ
ムは、ふくらんだ SRS エアバッグが
クッションの役割をして、シートベル
トを着用した運転席・助手席乗員の主
に顔面への衝撃を軽減する効果があり
ます。シートベルトは必ず着用してく
ださい。
→ 3-61ページ
(シートベルトの着用のしかた)
80J090
65J106
この車は、イベントデータレコーダー
(EDR)システムにより、SRS エア
バッグが作動したときのデータを記
録・蓄積します。
→ データの記録について
SRSエアバッグ
SRSエアバッグ車を
運転するときは
ON
SRS エアバッグシステムは、シート
ベルトに代わるものではありません。
シートベルトと併用することで、そ
の効果を発揮するシートベルトの補
助拘束装置です。したがって SRS エ
アバッグシステムが装備されている
車であっても、シートベルトを必ず
着用してください。
シートベルトは正しい姿勢で正しく
着用してください。シートベルトを
正しく着用しないと、SRS エアバッ
グの効果が十分発揮できません。
助手席SRSエアバッグは、助手席に乗
員がいなくても、運転席SRSエアバッ
グと同時にふくらみます。
000-取扱説明書.book 66 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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3
表示と収納場所
“SRS AIRBAG”の表示がある付近に収
納されています。
■ 運転席SRSエアバッグ
65P30420
■ 助手席SRSエアバッグ
64P30220
上図のハンドル、インパネは代表例で
す。お車のタイプにより異なります。
着座姿勢
運転者および助手席の同乗者は、シート
に奥深くすわり、背もたれに背中を軽く
つけてください。また、シートを前方に
出しすぎないようにシートの位置を調節
してください。
とくに助手席の同乗者は、後席の同乗者
のさまたげにならない位置までシートを
後方に移動し、助手席 SRS エアバッグか
らできるだけ離れてすわってください。
→ 2-11ページ(正しい運転姿勢)
お子さま用シートの取り付け
→ 2-7 ページ(お子さま用シートの使
用について)
→ 3-74 ページ(お子さま用シートの
選択について)
→ 3-80 ページ(お子さま用シートの
シートベルトによる固定)
エアバッグの収納部分に傷がついて
いたり、ひび割れがあったりすると
きは、マツダ販売店で交換してくだ
さい。エアバッグが正常に作動しな
いおそれがあります。
エアバッグの収納場所を強打したり、
衝撃を加えたりしないでください。エ
アバッグが正常に作動しなくなった
り誤ってふくらんだりして、思わぬ
傷害を受けるおそれがあります。
000-取扱説明書.book 67 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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3
SRSエアバッグシステムを
正常に機能させるために
SRS エアバッグがふくらむ範囲にものが
あると、ものが飛ばされたり SRS エア
バッグが正常にふくらまなくなったりす
るおそれがあります。
■ 運転席SRSエアバッグについて
80J094
サスペンションを改造しないでくだ
さい。車高やサスペンションの硬さ
が変わると、SRS エアバッグの誤作
動の原因になります。
車両前部にグリルガードなどを装着
するときは、マツダ販売店にご相談
ください。車両前部を改造すると、
SRS エアバッグが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
無線機などを取り付けるときは、マ
ツダ販売店にご相談ください。無線
機の電波などが SRS エアバッグのコ
ンピューターに悪影響をあたえるお
それがあります。
SRS エアバッグが作動しない程度の
事故であっても、事故後はマツダ販
売店で点検を受けてください。シス
テム本来の機能が損なわれていると、
万一のときに SRS エアバッグの効果
が十分に発揮できないおそれがあり
ます。
SRSエアバッグシステムの
取扱いSRSエアバッグは、その機能に影響
をあたえる部品に手を加えると、思
いがけないときにふくらんだり、必
要なときに正常に作動しなくなった
りすることがあります。次のような
場合は、システムに悪影響をおよぼ
しますので、事前にマツダ販売店に
ご相談ください。
・ハンドルの取り外し、ハンドルま
わりの修理など
・インパネまわり、センターコン
ソール付近の修理および電気配線
の修理
・オーディオ用品などの取り付け
・ダッシュボード周辺の板金塗装お
よび修理
・前席シートの交換およびシートま
わりの修理
・センターピラーまわりの修理
ハンドルにもたれかかるなどして、
SRS エアバッグ収納部に手や顔、胸
などを近づけないでください。SRS
エアバッグが作動したときの強い衝
撃で、重大な傷害を受けるおそれが
あります。
ハンドルを交換する、ハンドルの
パッド部にステッカーを貼る、色を
ぬる、カバーで覆うなどの改造をし
ないでください。万一のときに SRS
エアバッグが正常にふくらまなくなる
おそれがあります。
000-取扱説明書.book 68 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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■ 助手席SRSエアバッグについて
助手席に乗車するときや、お子さま
を乗せるときは、必ず次のことをお
守りください。守らないと SRS エア
バッグが作動したときの強い衝撃
で、重大な傷害を受けるおそれがあ
ります。
・インパネの SRS エアバッグ収納部
に手足を置いたり、顔や胸などを近
づけたりしないでください。
・お子さまを SRS エアバッグ収納部
の前に立たせたり、ひざの上に抱い
てすわったりしないでください。お
子さまは後席に乗せて、シートベル
トを着用させてください。
80J095
・シートベルトを正しく着用できな
いお子さまは、お子さま用シート
をご使用のうえ、後席に乗せてく
ださい。
→ 2-7 ページ(お子さま用シー
トの使用について)
→ 3-74 ページ(お子さま用シー
トの選択について)
エアバッグ収納部およびその周辺に
は、ステッカーを貼ったり色をぬっ
たりしないでください。また、アクセ
サリーや芳香剤、ETC 車載器やポー
タブルカーナビなどを取り付けたり
置いたり、傘などを立てかけたりし
ないでください。
80J096
フロントガラスやルームミラーにア
クセサリーなどを取り付けないでく
ださい。
000-取扱説明書.book 69 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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作動したとき
エアバッグは、高温のガスで瞬時にふ
くらみます。事故の発生状況や乗員の
姿勢によっては、擦過傷、打撲、やけ
どなどを負うことがあります。
ふくらんだエアバッグは、すぐにしぼ
む構造になっています。
運転席・助手席SRSエアバッグ
■ こんなとき作動します
衝突しても変形や移動をしない構造物
(コンクリートの壁など)に、約 25
km/h以上の速度で正面衝突したとき
68H40210
車両の前方約 30゜以内の方向から、上
図の正面衝突と同等の強い衝撃を受け
たとき
68H40220
エアバッグが作動したあとは、エア
バッグの構成部品に触れないでくださ
い。作動直後は構成部品が熱くなり、
やけどのおそれがあります。
エアバッグが作動すると大きな音がし
て白い煙のようなガスが出ますが、火
災ではありません。また、人体への影
響もありません。
ただし、残留物が目や皮膚などに付着
したときは、できるだけ早く水で洗い
流してください。皮膚の弱い方などは、
まれに皮膚を刺激する場合があります。
作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
SRSエアバッグシステムの
作動
000-取扱説明書.book 70 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
3-71
3
■ こんなとき作動することがあ
ります
車体下部に強い衝撃を受けると、多くの
場合作動します。
縁石や中央分離帯などに衝突したとき
68H40230
深い穴や溝などに落ちたとき
68H40240
ジャンプして地面にぶつかったり、道
路から落下したりしたとき
68H40250
■ こんなとき作動しないことが
あります
衝突の相手が変形または移動しやすかっ
たり、自車の衝突部位が変形しやすかっ
たりして強い衝撃が発生しない場合は作
動しません。
また、衝突の角度が車両前方左右約 30゜
を超えるとき、多くの場合は作動しませ
ん。
停車している同程度の重さの車に、
50 km/h程度、もしくはそれ以下の速
度で正面から衝突したとき
68H40290
トラックの荷台の下などへもぐり込ん
だとき
68H40300
電柱や立木などに衝突したとき
68H40310
000-取扱説明書.book 71 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分
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運転する前に/SRSエアバッグ
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前方約30゜を超える角度で、コンクリー
トの壁やガードレールなどに衝突した
とき
68H40320
衝突時に変形、移動しないコンクリー
トのような固い壁に正面衝突したとき
であっても衝突速度が約25 km/h以下
のとき
68H40330
■ こんなときは作動しません
後方、横方向からの衝突、横転などでは
作動しません。衝撃が強いとまれに作動
する場合があります。
後方からの衝突
68H40261
横方向からの衝突
68H40271
横転や転覆をしたとき
68H40280
000-取扱説明書.book 72 ページ 2017年3月31日 金曜日 午後3時9分