MAZDA MODEL BONGO TRACK 2016 取扱説明書 (in Japanese)
Manufacturer: MAZDA, Model Year: 2016, Model line: MODEL BONGO TRACK, Model: MAZDA MODEL BONGO TRACK 2016Pages: 264, PDF Size: 17.14 MB
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Black plate (101,1)
オートマチックトランス
ミッション
104ページの「オートマチック車を運転する
とき」もあわせてお読みください。
各位置の働き
P(パーキング)
駐車およびエンジンを始動する位置。
Pでのみエンジンスイッチからキーを抜くこ
とができます。
R(リバース)
車を後退させる位置。
チャイムが鳴り、セレクトレバーがRには
いっていることを運転者に知らせます。
N(ニュートラル)
動力が伝わらない位置。
エンジンを始動することはできますが、安全
のためPの位置で行なってください。
D(ドライブ)
通常走行する位置。
車速に応じて1速から5速までを自動変速し
ます。
S(スロープ)
下り坂などエンジンブレーキが必要なとき
に使用する位置。
車速に応じて1速から3速までを自動変速し
ます。
L(ロー)
急な下り坂など強力なエンジンブレーキが
必要なときに使用する位置。
車速に応じて1速と2速を自動変速します。
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BONGO TRUCK_JK_初版101ページ
2015年12月10日02:14 PM
Form No.JK
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Black plate (102,1)
シフトロック装置
シフトロック装置は、発進時の誤操作を防ぐ
ためのものです。
セレクトレバーをPから動かすとき
ブレーキペダルを踏み込んだままにしま
す。
エンジンを始動させます。
セレクトレバーを動かします。
l電源ポジションがOFFまたはACCのと
きは、セレクトレバーをPから動かすこ
とはできません。
lセレクトレバーがP以外の位置では
キーを抜くことができません。
シフトロック装置の解除
万一セレクトレバーをPから操作できないと
きは、ブレーキペダルを踏み、シフトロック
解除ノブを引き上げたままセレクトレバー
を操作します。
セレクトレバーの操作
レバー操作
ブレーキペダルを踏んだまま、
セレクトレバーを手前に引いて
操作します。
セレクトレバーをそのまま操作
します。
セレクトレバーを手前に引いて
操作します。
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Form No.JK
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (103,1)
¢の操作はセレクトレバーを
手前に引かずに行なってくださ
い。
いつもセレクトレバーを手前に引いて操作
していると、意に反してP、R、S、Lにいれて
しまい、思わぬ事故につながるおそれがあ
ります。
セレクトレバーをPから操作するとき、セ
レクトレバーを手前に引いたままブレー
キペダルを踏むと操作できないことがあ
ります。先にブレーキペダルを踏んでか
ら操作してください。
ホールドモード
ホールドスイッチ
ホールドスイッチを押すとホールドモード
になります。
もう一度押すと解除されます。
ホールドモードにすると、セレクトレバーの
位置にあわせて各ギヤに固定されます。
セレクトレバー
の位置ギヤの状態
D3速に固定されます。低
速では2速と3速を自動
変速します。
S2速に固定されます。
L1速に固定されます。
エンジンを停止するとホールドモードは
解除されます。
ホールドモード表示灯
ホールドスイッチを押してホールドモード
にすると点灯します。
ホールドモード表示灯が点滅したときは、シ
ステムの異常が考えられます。マツダ販売
店で点検を受けてください。
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BONGO TRUCK_JK_初版103ページ
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Black plate (104,1)
ホールドモードの使いかた
使用場面セレクトレバー位置と操作
l雪道などすべりやすい路面を発進および走行すると
き。
lカーブの多い上り坂をなめらかに走行したいとき。
l高速道路でエンジンブレーキが必要なとき。Dのままホールドスイッチを押しま
す。
l下り坂でエンジンブレーキが必要なとき。
lカーブの多い急な上り坂をなめらかに走行したいと
き。Sにしてホールドスイッチを押しま
す。
急な下り坂で強いエンジンブレーキが必要なとき。Lにしてホールドスイッチを押しま
す。
各セレクトレバー位置での限
界速度
エンジンの過回転を防ぐために、ホールド
モード使用時は、次の速度をこえないように
運転してください。
セレクトレバーの位置速度(km/h)
S56
L26
車速が各セレクトレバー位置での限界速
度より高いときは、セレクトレバーをSま
たはLに動かしてもシフトダウンしないこ
とがあります。
オートマチック車を運転
するとき
オートマチック車の特性
クリープ現象
エンジンがかかっているとき、セレクトレ
バーがP、N以外にはいっていると、アクセル
ペダルを踏まなくても車が動き出します。
この現象をクリープ現象といいます。
l停車中は車が動かないようにブレーキペ
ダルをしっかり踏み、必要に応じてパーキ
ングブレーキをかけてください。
lエンジン始動直後やエアコン作動時は、エ
ンジンの回転数が高くなりクリープ現象
が強くなります。ブレーキペダルをしっ
かり踏んでおいてください。
l渋滞や狭い場所での移動は、クリープ現象
を利用すると、アクセルペダルを踏まずに
ブレーキ操作のみで速度を調節できま
す。
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BONGO TRUCK_JK_初版104ページ
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運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (105,1)
キックダウン
走行中にアクセルペダルをいっぱいに踏み
込むと、自動的に低速ギヤに切り替わり、急
加速させることができます。
この操作をキックダウンといいます。
l追い越しや高速道路での合流など、加速が
必要なときに行ないます。
lすべりやすい路面やカーブを走行すると
きは、急激なアクセル操作はしないでくだ
さい。
発進するとき
¢アクセルペダルを踏んだままセレ
クトレバーを操作しないでくださ
い。
車が急発進し思わぬ事故につながるおそれ
があります。
エンジン始動直後やエアコン作動時は、エ
ンジンの回転数が高くなり、クリープ現象
が強くなります。
ブレーキペダルを踏んだまま、セレクト
レバーを操作します。
前進···D、S、L
後退···R
セレクトレバーの位置を確認します。
パーキングブレーキを解除します。
ブレーキペダルを徐々にゆるめ、アクセ
ルペダルをゆっくり踏み発進します。
lセレクトレバーをRにいれるとチャイ
ムが鳴り、セレクトレバーがRにはいっ
ていることを運転者に知らせます。
l後退時は身体を後ろにひねった姿勢に
なります。ブレーキペダルを確実に踏
めるよう注意してください。
l少し後退したときなどはセレクトレ
バーをRにいれたことを忘れてしまう
ことがあります。後退したあとは、す
ぐにセレクトレバーをNにもどし、発進
時にはセレクトレバーの位置を確認し
てください。
急な坂道での発進
パーキングブレーキをかけたまま、アクセル
ペダルをゆっくり踏み、車が動く感触を確認
しながらパーキングブレーキをもどしま
す。
走行するとき
¢走行中はセレクトレバーをNにい
れないでください。
トランスミッションの故障につながりま
す。また、エンジンブレーキが全く効かな
いため思わぬ事故につながるおそれがあり
ます。
¢高速走行中、またはぬれた路面や
積雪路、凍結路を走行していると
きは、急激なエンジンブレーキの
使用(シフトダウン)は避けてく
ださい。
タイヤがスリップし、思わぬ事故につなが
るおそれがあります。
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BONGO TRUCK_JK_初版105ページ
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Black plate (106,1)
通常走行
セレクトレバーをDにいれて走行します。ア
クセルとブレーキの操作で加速/減速しま
す。ギヤは1速から5速の間で、自動的に変速
されます。
急加速
アクセルペダルをいっぱいに踏み込みま
す。
キックダウンし、急加速できます。
急な上り坂での走行
坂の勾配に応じてセレクトレバーをSまたは
Lにいれると、エンジン回転の変化が少ない
なめらかな走行ができます。
下り坂での走行
¢下り坂ではフットブレーキとエン
ジンブレーキを併用してくださ
い。
フットブレーキを使いすぎると、ブレーキ
が過熱して効きが悪くなり、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
エンジンブレーキが必要なときは、ホールド
モードにしてください。さらに強力なエン
ジンブレーキが必要なときは、セレクトレ
バーをSまたはLにいれてください。
→103ページ「ホールドモード」
停車するとき
ブレーキペダルをしっかりと踏んでおき
ます。
必要に応じてパーキングブレーキをかけ
ます。
停車時間が長くなりそうなときは、セレ
クトレバーをNまたはPにいれます。
¢停車中、むやみにアクセルペダル
を踏まないでください。
セレクトレバーがP、N以外にはいっている
とき、誤ってアクセルペダルを踏むと急発
進するため思わぬ事故につながるおそれが
あります。
¢停車後、再発進するときはセレク
トレバーの位置に思い違いがない
よう確認してください。
意に反して車が動き出すと、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に
踏んだり、上り坂でセレクトレバーを前進
位置にいれ、アクセルをふかしながら停車
しないでください。トランスミッションが
過熱し、故障につながるおそれがありま
す。
駐車するとき
車を完全に止めます。
セレクトレバーをPにいれます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パーキン
グブレーキをかけます。
エンジンを止めます。
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BONGO TRUCK_JK_初版106ページ
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運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (107,1)
¢駐車するときは、セレクトレバー
をPにいれ、パーキングブレーキを
かけてください。
パーキングブレーキをかけただけや、セレ
クトレバーをPにいれただけで駐車してい
ると、車が勝手に動き出し思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
¢エンジンをかけたまま駐車しない
でください。
万一セレクトレバーがP以外にはいってい
た場合、クリープ現象で車が勝手に動き出
したり、乗り込むときに誤ってアクセルペ
ダルを踏み、急発進するなど、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。
セレクトレバーをPにいれるときは、車を
完全に止めてから行なってください。車が
完全に止まる前にセレクトレバーをPにい
れると、トランスミッションに無理な力が
かかり故障につながるおそれがあります。
そのほかに気をつけること
¢坂道などで、セレクトレバーを前
進位置に入れたまま後退したり、
後退位置に入れたまま前進する
ことは行わないで下さい。
エンジンが停止してブレーキの効きが悪く
なったり、ハンドルが重くなったりして思
わぬ事故につながるおそれがあります。
4WD★
4WDは、積雪路、砂地、ぬかるみ、急な坂など
すべりやすい路面ですぐれた走行性を発揮
します。
走行するときは
オフロード走行やラリー走行を目的に作ら
れた万能車ではありません。凸凹や岩を乗
り越えたり、川を渡ったりしないでくださ
い。
アクセル、クラッチ、ハンドル、ブレーキな
どの急な操作は、駆動系部品の損傷やス
タック(立ち往生)につながるおそれがあり
ます。4WD車であっても、一般の車と同じ
く慎重に操作し、安全運転に心がけてくだ
さい。
¢4輪駆動での急旋回はしないでく
ださい。
前後輪の回転差のためにおきる4WD特有
のブレーキング現象が発生し、思わぬ事故
につながるおそれがあります。
¢60km/h以上の高速走行および乾
燥した舗装道路では、後輪駆動で
走行してください。
4輪駆動で走行すると、駆動系部品に悪影
響をあたえ、駆動系のオイル漏れや焼きつ
きなどにより、思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
107☆印はグレードや仕様変更などにより装備の有無が異なります。
BONGO TRUCK_JK_初版107ページ
2015年12月10日02:14 PM
Form No.JK
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Black plate (108,1)
l4WD車には、駆動状態を検出する機能
があり、4WD表示灯で駆動状態を確認
することができます。
4WDセレクトレバーを操作して、駆動
状態を切り替えたときに、4WD表示灯
が点滅(1.0秒間隔)をすることがあり
ます。これは駆動装置が駆動状態を切
り替え中であることを示しているため
故障ではありません。
l4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作
をしても、4WD表示灯が消灯しないと
きは、周囲の安全を確認後、直進状態で
加減速またはシフトチェンジをして後
輪駆動に切り替えてください。それで
も切り替わらないときは周囲の安全を
確認後、後退をして後輪駆動に切り替
えてください。積載状態やタイヤの摩
耗状態によっては、切り替わりにくい
場合があります。
l前輪駆動装置の潤滑のため、月に1度は
4輪駆動で走行してください。
雪やぬかるみ、脱輪などから脱
出するとき
雪やぬかるみ、脱輪などにより車が立ち往生
したときは、全てのタイヤの下に石や木をあ
てがい脱出するか、前進、後退を繰り返して
慣性を利用して脱出してください。
数回行なっても脱出できないときは操作を
中止してください。
タイヤについて
タイヤの状態が車の性能に大きく影響し
ます。また、駆動系部品に悪影響をあたえ
ないために、次の点を守ってください。
lタイヤを交換するときは前後輪を同時
に交換してください。
l前後輪ともすべて指定されたサイズで、
同一メーカー·同一銘柄·同一トレッド
パターンのタイヤを使用してくださ
い。
特に、スタッドレスタイヤなどの冬用タ
イヤを装着するときは、スタッドレスタ
イヤとノーマルタイヤを混ぜて使用し
ないでください。
また、磨耗差の著しいタイヤを混ぜて使
用しないでください。
lタイヤを混ぜて使用すると、駆動系部品
(ディファレンシャルギヤ等)に無理な
力がかかり、オイルの温度が上昇するな
どして、オイル漏れや焼きつきなどによ
り、最悪の場合車両火災につながるおそ
れがあります。
lタイヤの空気圧は定期的に点検し、タイ
ヤ間で空気圧の差が著しくならないよ
うに規定値に調節してください。適正
空気圧は運転席ドアを開けたボディー
側に貼付されているラベルで確認して
ください。
lタイヤの偏摩耗を防ぐため、定期的にタ
イヤローテーションを行なってくださ
い。
→235ページ「タイヤの位置交換(タイ
ヤローテーション)」
l前後輪とも必ず指定されたサイズの純
正ホイールを装着してください。
lタイヤチェーンは後輪に取り付けてく
ださい。
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BONGO TRUCK_JK_初版108ページ
2015年12月10日02:14 PM
Form No.JK
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い
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Black plate (109,1)
4WDセレクトレバー
走行条件により駆動方法(後輪駆動または4
輪駆動)を選ぶときに使用します。
→114ページ「4WDセレクトレバーの各位
置の働きと表示灯」
→112ページ「2WD/4WDの切り替えかた」
4WD表示灯
4WDセレクトレバーが4Hまたは4Lのときに
点灯します。
l4WD車には、駆動状態を検出する機能
があり、4WD表示灯で駆動状態を確認
することができます。4WDセレクトレ
バーを操作して、駆動状態を切り替え
たときに、4WD表示灯が点滅(1.0秒間
隔)をすることがあります。これは駆
動装置が駆動状態を切り替え中である
ことを示しているため故障ではありま
せん。
l4輪駆動から後輪駆動に切り替え操作
をしても、4WD表示灯が消灯しないと
きは、周囲の安全を確認後、直進状態で
加減速またはシフトチェンジをして後
輪駆動に切り替えて下さい。それでも
切り替わらないときは周囲の安全を確
認後、後退をして後輪駆動に切り替え
てください。積載状態やタイヤの摩耗
状態によっては、切り替わりにくい場
合があります。
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2015年12月10日02:14 PM
Form No.JK
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Black plate (110,1)
R.F.W.ロック表示灯
R.F.W. (リモートフリーホイール)システム
により前輪と前輪駆動装置が接続されてい
るときに点灯します。
l4WDセレクトレバーを4Hまたは4Lにい
れると、前輪と前輪駆動装置が自動的に接
続され、R.F.W.ロック表示灯が点灯しま
す。電源ポジションがONのときは、4WD
セレクトレバーを4Hまたは4Lから2Hに
いれてもR.F.W.ロック表示灯は点灯(前輪
と前輪駆動装置は接続)したままです。
l2HでR.F.W.ロック表示灯を消灯させる
(前輪と前輪駆動装置を切り離す)ときは、
安全な場所に停車し、一度電源ポジション
をACCまたはOFFにしてください。
次のようなときはシステムの異常が考えら
れます。マツダ販売店で点検を受けてくだ
さい。
l4WDセレクトレバーを4Hまたは4Lにし
ても表示灯が点灯しないとき。
l走行中に点滅したとき。
なお、4輪駆動にした直後、表示灯が点滅
しても、しばらくして点灯に切り替われば
正常です。
フロントディファレンシャル
油温警告
フロントディファレンシャルオイルの温度
が異常に高くなると4WD表示灯とR.F.W.
ロック表示灯が同時に点滅(0.3秒間隔)し続
けます。
処置方法
ただちに安全な場所に停車して表示灯が消
灯するまで待機してください。
表示灯が頻繁に点滅するときは、マツダ販売
店で点検を受けてください。
¢表示灯が点滅したまま4輪駆動で
走行しないでください。
フロントディファレンシャルオイルの温度
が上昇するなどして、オイル漏れや焼きつ
きなどにより、最悪の場合車両火災につな
がるおそれがあります。
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BONGO TRUCK_JK_初版110ページ
2015年12月10日02:14 PM
Form No.JK
運転装置の使いかた
3.操作と取り扱い