MAZDA MODEL CARROL 2015 取扱説明書 (キャロル) (in Japanese)

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運転する前に/シートベルト
3-39
3
シートベルトプリテンショ
ナーとは
エンジンスイッチが のときに、次
のような状況になると、肩ベルトを瞬時
に巻き取ります。
車の前方向から強い衝撃を受けたと
き。運転席・助手席 SRS エアバッグシ
ステムと連動しています。
→ 3-45ページ(SRSエアバッグシステムの作動)
80J1018
正常に機能させるために
シートベルトプリテンショナーの機能に
影響をあたえる部品に手を加えないでく
ださい。シートベルトが思いがけないと
きに巻き取られたり、必要なときに正常
に巻き取られなくなったりすることがあ
ります。
→ 2-31 ページ(部品の取り付け、取 り外し、修理をするときは)
SRSエアバッグ警告灯
81M30841
メーターパネル内にあります。
シートベルトプリテンショナー、SRS
エアバッグが作動したとき、または電
子制御システムに異常があると、エン
ジンスイッチが のときに点灯し
ます。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
シートベルトプリテンショナー
(前席のみ)
ON

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ON
000.book 39 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/シートベルト
3-40
3
廃棄や廃車
作動していないシートベルトプリテン
ショナーは、決められた手順で作動させ
てから廃棄する必要があります。
シートベルト可変ロードリ
ミッターとは
車の前方向から強い衝撃を受けると、
シートベルト巻取り装置内のシートベル
ト可変ロードリミッターが作動し、乗員
に一定以上の荷重がかからないように肩
ベルトを 2 段階に繰り出して、衝撃を緩
和します。
80J1039
74P30320
プリテンショナーを廃棄するときや、
装備車を廃車するときは、マツダ販売
店にご相談ください。
シートベルトの衝撃低減機構(前席のみ)
強い衝撃を受けたシートベルトは、
ショルダーアンカー部(1)およびタ
ングプレート部(2)の樹脂が強い摩
擦で溶けてベルトに付着し、ベルトが
滑りにくくなります。このような場合
は、シートベルトが本来の機能を発揮
できません。マツダ販売店で交換して
ください。
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(1)
(2)
000.book 40 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-41
3
SRSエアバッグシステムとは
SRS とは Supplemental Restraint
System(サプリメンタル レストレイ
ント システム)の略で、補助拘束装置
の意味です。
■ 運転席・助手席 SRS エアバッグシステム
エンジンスイッチが の場合に、車
の前方向から強い衝撃を受け、シートベ
ルトを着用していてもハンドルや助手席
側インパネに顔面が当たるような強い衝
突のときに、運転席・助手席 SRS エア
バッグが瞬時にふくらむ構造になってい
ます。
運転席・助手席 SRS エアバッグシステ
ムは、ふくらんだ SRS エアバッグが
クッションの役割をして、シートベル
トを着用した運転席・助手席乗員の主
に顔面への衝撃を軽減する効果があり
ます。シートベルトは必ず着用してく
ださい。
→ 3-37ページ
(シートベルトの着用のしかた)
80J090
51K0007
SRSエアバッグ
SRSエアバッグ車を運転するときは
ON
SRS エアバッグシステムは、シート
ベルトに代わるものではありません。
シートベルトと併用することで、そ
の効果を発揮するシートベルトの補
助拘束装置です。したがって SRS エ
アバッグシステムが装備されている
車であっても、シートベルトを必ず
着用してください。
シートベルトは正しい姿勢で正しく
着用してください。シートベルトを
正しく着用しないと、SRS エアバッ
グの効果が十分発揮できません。
助手席SRSエアバッグは、助手席に乗
員がいなくても、運転席SRSエアバッ
グと同時にふくらみます。
000.book 41 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-42
3
表示と収納場所
“SRS AIRBAG”の表示がある部分に収
納されています。
■ 運転席SRSエアバッグ
74P30750
■ 助手席SRSエアバッグ
74P30330
着座姿勢
運転者および助手席の同乗者は、シート
に奥深くすわり、背もたれに背中を軽く
つけてください。また、シートを前方に
出しすぎないようにシートの位置を調節
してください。
とくに助手席の同乗者は、後席の同乗者
のさまたげにならない位置までシートを
後方に移動し、助手席 SRS エアバッグか
らできるだけ離れてすわってください。
→ 3-28ページ(正しい運転姿勢)
80J177
エアバッグの収納部分に傷がついて
いたり、ひび割れがあったりすると
きは、マツダ販売店で交換してくだ
さい。エアバッグが正常に作動しな
いおそれがあります。
エアバッグの収納場所を強打したり、
衝撃を加えたりしないでください。エ
アバッグが正常に作動しなくなった
り誤ってふくらんだりして、思わぬ
傷害を受けるおそれがあります。
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000.book 42 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-43
3
お子さま用シートの取り付け
→ 2-8 ページ(お子さま用シートの使用について)
→ 3-54 ページ(お子さま用シートの シートベルトによる固定)
→ 3-49 ページ(お子さま用シートの 選択について)
SRS エアバッグシステムを正
常に機能させるために
SRS エアバッグがふくらむ範囲にものが
あると、ものが飛ばされたり SRS エア
バッグが正常にふくらまなくなったりす
るおそれがあります。
サスペンションを改造しないでくだ
さい。車高やサスペンションの硬さ
が変わると、SRS エアバッグの誤作
動の原因になります。
車両前部にグリルガードなどを装着
するときは、マツダ販売店にご相談
ください。車両前部を改造すると、
SRS エアバッグが正常に作動しなく
なるおそれがあります。
無線機などを取り付けるときは、マ
ツダ販売店にご相談ください。無線
機の電波などが SRS エアバッグのコ
ンピューターに悪影響をあたえるお
それがあります。
SRSエアバッグシステムの 取扱い
SRS エアバッグが作動しない程度の
事故であっても、事故後はマツダ販
売店で点検を受けてください。シス
テム本来の機能が損なわれていると、
万一のときに SRS エアバッグの効果
が十分に発揮できないおそれがあり
ます。
SRS エアバッグは、その機能に影響
をあたえる部品に手を加えると、思
いがけないときにふくらんだり、必
要なときに正常に作動しなくなった
りすることがあります。次のような
場合は、システムに悪影響をおよぼ
しますので、事前にマツダ販売店に
ご相談ください。
・ハンドルの取り外し、ハンドルま
わりの修理など
・ インパネまわり、センターコンソー
ル付近の修理および電気配線の修理
・オーディオ用品などの取り付け
・ダッシュボード周辺の板金塗装お よび修理
・前席シートの交換およびシートま わりの修理
・センターピラーまわりの修理
000.book 43 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-44
3
■ 運転席SRSエアバッグについて
80J094
■ 助手席SRSエアバッグについて
ハンドルにもたれかかるなどして、
SRS エアバッグ収納部に手や顔、胸
などを近づけないでください。SRS
エアバッグが作動したときの強い衝
撃で、重大な傷害を受けるおそれが
あります。
ハンドルを交換する、ハンドルの
パッド部にステッカーを貼る、色を
ぬる、カバーで覆うなどの改造をし
ないでください。万一のときに SRS
エアバッグが正常にふくらまなくなる
おそれがあります。
助手席に乗車するときや、お子さまを
乗せるときは、必ず次のことをお守り
ください。守らないと SRS エアバッ
グが作動したときの強い衝撃で、重大
な傷害を受けるおそれがあります。
・インパネの SRS エアバッグ収納部に手足を置いたり、顔や胸などを
近づけたりしないでください。
・ お子さまを SRS エアバッグ収納部
の前に立たせたり、 ひざの上に抱い
てすわったりしないでください。 お
子さまは後席に乗せて、シートベル
トを着用させてください。
80J095
・シートベルトを正しく着用できな いお子さまは、お子さま用シート
をご使用のうえ、後席に乗せてく
ださい。
→ 2-8 ページ(お子さま用シー トの使用について)
→ 3-49 ページ(お子さま用シー トの選択について)
エアバッグ収納部およびその周辺に
は、ステッカーを貼ったり色をぬっ
たりしないでください。また、アクセ
サリーや芳香剤、ETC 車載器やポー
タブルカーナビなどを取り付けたり
置いたり、傘などを立てかけたりし
ないでください。
80J096
フロントガラスやルームミラーにア
クセサリーなどを取り付けないでく
ださい。
000.book 44 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-45
3
作動したとき
エアバッグは、高温のガスで瞬時にふ
くらみます。事故の発生状況や乗員の
姿勢によっては、擦過傷、打撲、やけ
どなどを負うことがあります。
ふくらんだエアバッグは、すぐにしぼ
む構造になっています。
こんなとき作動します
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突しても変形や移動をしない構造物
(コンクリートの壁など)に、約 25
km/h以上の速度で正面衝突したとき
80J097
車両の前方約 30゜以内の方向から、
前図と同等の強い衝撃を受けたとき
80J098
エアバッグが作動したあとは、エア
バッグの構成部品に触れないでくださ
い。作動直後は構成部品が熱くなり、
やけどのおそれがあります。
エアバッグが作動すると大きな音がし
て白い煙のようなガスが出ますが、火
災ではありません。また、人体への影
響もありません。
ただし、残留物が目や皮膚などに付着
したときは、できるだけ早く水で洗い
流してください。皮膚の弱い方などは、
まれに皮膚を刺激する場合があります。
作動したプリテンショナーおよびエア
バッグは再使用できません。マツダ販
売店で交換してください。
SRSエアバッグシステムの作動


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運転する前に/SRSエアバッグ
3-46
3
こんなとき作動することが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
車体下部に強い衝撃を受けると、多くの
場合作動します。
縁石や中央分離帯などに衝突したとき
80J099
深い穴や溝などに落ちたとき
80J100
ジャンプして地面にぶつかったり、道
路から落下したりしたとき
80J101
こんなとき、衝撃が強いと
作動する場合もあります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
後方、横方向からの衝突、横転などでは
基本的に作動しませんが、衝撃が強いと
まれに作動する場合があります。
後方からの衝突
80J120
横方向からの衝突
80J119
横転や転覆をしたとき
80J110
000.book 46 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-47
3
こんなとき作動しないことが
あります
■ 運転席・助手席SRSエアバッグ
衝突の相手が移動したり、車体が大きく
変形したりして衝撃が吸収されたとき
や、衝突の角度が前方約 30゜を超える
とき、多くの場合は作動しません。
停車している同程度の重さの車に、
50 km/h程度、もしくはそれ以下の速 度で正面から衝突したとき
80J102
トラックの荷台の下などへもぐり込ん
だとき
80J103
電柱や立木などに衝突したとき
80J104
前方約30゜を超える角度で、 コンクリー
トの壁やガードレールなどに衝突した
とき
80J105
衝突時に変形、移動しないコンクリー
トのような固い壁に正面衝突したとき
であっても衝突速度が約25 km/h以下
のとき
80J106
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000.book 47 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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運転する前に/SRSエアバッグ
3-48
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衝突の方向が車両の中心からずれたと
き(オフセット衝突)
80J107
81M30841
メーターパネル内にあります。
SRS エアバッグ、シートベルトプリテ ンショナーが作動したとき、または電
子制御システムに異常があると、エン
ジンスイッチが のときに点灯し
ます。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯) 作動していないエアバッグを廃棄すると
きは、決められた手順で作動させてから
廃棄する必要があります。
80J112
この車は、SRS エアバッグシステムを制
御するためのコンピューターを搭載して
います。このコンピューターは、SRS エ
アバッグシステムが正常に作動している
かどうかを常に診断するとともに、エア
バッグが作動するような事故のときに、
衝突時点やその前後の車両データを記録
するイベントデータレコーダー(EDR) シ
ステムを備えています。
SRSエアバッグ警告灯
ON
エアバッグを廃棄するときや、装備車
を廃車するときは、マツダ販売店にご
相談ください。正しく取り扱わないと、
エアバッグが思いがけないときにふく
らんで、けがをすることがあります。
廃棄と廃車
イベントデータレコーダー
(EDR)とは
000.book 48 ページ 2014年12月5日 金曜日 午前9時20分

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