MAZDA MODEL CARROL 2013 取扱説明書 (キャロル) (in Japanese)
Manufacturer: MAZDA, Model Year: 2013, Model line: MODEL CARROL, Model: MAZDA MODEL CARROL 2013Pages: 280, PDF Size: 15.55 MB
Page 161 of 280

運転するときは/オートマチック車
4-19
4
メーターパネル内にあります。
S(スポーツ)モードスイッチがONのときに点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
オートマチック車は、クラッチ操作とギ
ヤチェンジから解放されて運転操作が楽
になりますが、オートマチック車特有の
現象や操作上の注意があります。
クリープ現象に注意して
エンジンをかけて停車しているとき、セ
レクトレバーが 以外に入ってい
ると、アクセルペダルを踏まなくても車
がゆっくり動きます。これをクリープ現
象といいます。
キックダウン
走行中(低車速時を除く)にアクセルペ ダルをいっぱいに踏み込むと、自動的に
シフトダウンしてエンジン回転が上昇し
て、力強い加速ができます。これをキッ
クダウンといいます。
追い越しなどをしたいときは、アクセ
ルペダルをいっぱいに踏み込みます。
キックダウンして力強い加速が得られ
ます。
登降坂変速制御
■4AT車
セレクトレバーが および の位置
で作動する制御です。
登坂中と判断するとシフトアップを制
限し、エンジンの回転の変化が少な
い、なめらかな走行ができます。
4速走行時に降坂中と判断したとき
は、ブレーキペダルを踏むと3速にシ
フトダウンし、軽いエンジンブレーキ
がかかります。
■CVT車
セレクトレバーが 位置で作動する制
御です。
登坂中と判断するとシフトダウンして
エンジン回転数を高く保ち、少ないアク
セル操作でなめらかな走行ができます。
降坂中と判断するとシフトダウンし、
エンジンブレーキがかかります。
セレクトレバーを 以外に入れ
ているときは、ブレーキペダルを
しっかり踏んでください。
エンジン始動直後やエアコン作動時
は、クリープ現象が強くなることが
あります。とくにしっかりブレーキ
ペダルを踏んでください。
CVT車もクリープ現象があります。
オートマチック車の特性
PN
PN
通常の加速をするときは、アクセルペ
ダルをゆっくり踏み込んでください。
いっぱいに踏み込むと、キックダウン
して思わぬ急加速のおそれがあります。
D2
D
000- 取扱説明書 .book 19 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 162 of 280

4
運転するときは/オートマチック車
4-20
キーインターロック
誤操作防止のため、次の条件をみたして
いるときだけキーが抜けます。これを
キーインターロックといいます。
セレクトレバーが 位置
セレクトレバーのボタンから手を離し
ている
→ 4-12ページ(キーを抜くときは)
トランスミッション警告灯
80J219
メーターパネル内にあります。
4AT または CVT のシステムに異常があると、エンジンスイッチが のと
きに点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
(リバース)ポジション
警告ブザー
セレクトレバーを に入れると室内で
警告ブザーが鳴り、セレクトレバーが に入っていることを運転者に知らせ
ます。
ペダルの踏み間違いに注意
ペダルの踏み間違いを防ぐため、エンジ
ンをかける前にアクセルペダルとブレー
キペダルを実際に足で踏んで、位置を確
認してください。
ブレーキペダルは右足で踏む
64L20140
左足では適切なブレーキ操作ができませ ん。ブレーキペダルは右足で踏む習慣を
つけてください。
アドバンストキーレスエントリー&キーレス
プッシュボタンスタートシステム非装備車
P
オートマチック車を運転するとき
ON
R
R
R
(リバース)ポジション警告ブ
ザーは、車外の人に車の後退を知らせ
るためのものではありません。
アクセルペダルとブレーキペダルを踏
み間違えると、思わぬ事故につながる
おそれがあります。
(1) ブレーキペダル
(2) アクセルペダルR
(1)
(2)
000- 取扱説明書 .book 20 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 163 of 280

運転するときは/オートマチック車
4-21
4
セレクトレバーを操作すると
きは
前進と後退を繰り返すときなどは、セレクトレバーを に入れたことを忘
れることがあります。車を後退させた
あとは、すぐに から に入れる
習慣をつけてください。
切り返しなどで前進と後退を繰り返す ときは、完全に停車してからセレクト
レバーを操作してください。
セレクトレバーの位置は目で
確認
始動時や降車時は 、前進時は 、
後退時は に入っていることを目で確
認してください。
車から離れるときは
64L20150
4-15 ページ の「セレクトレバーの操
作」もあわせてお読みいただき、正しい
取扱いをしてください。
運転席にすわって
ペダルが確実に踏めて、ハンドル操
作が楽に行なえる位置にシートを調
節します。
→ 3-26ページ(前席シート)
アクセルペダル(2)とブレーキペ
ダル(1)の位置を右足で確認しま
す。
64L20140
アクセルペダルを踏んだままセレクト
レバーを操作しないでください。急発
進して事故を起こすおそれがあります。
R
RN
PD
R
エンジンをかけたまま車から離れない
でください。万一、セレクトレバーが 以外に入っていると、車がひとり
でに動き出すおそれがあります。ま
た、車に乗り込むときに誤ってセレク
トレバーを動かしたりアクセルペダル
を踏み込んだりして、思わぬ急発進の
おそれがあります。
P
オートマチック車の運転のしかた
1
2
(1)
(2)
000- 取扱説明書 .book 21 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 164 of 280

4
運転するときは/オートマチック車
4-22
エンジンの始動
エンジンのかけかたの詳細は、4-8 ペー
ジ の「 エンジンのかけかた 」をお読みく
ださい。
パーキングブレーキをしっかりとか
けます。
セレクトレバーが にあるか確認
します。
64L20150
ブレーキペダルを右足で踏みます。
エンジンを始動します。
発進
■ 通常の発進
ブレーキペダルを右足でしっかり踏
み込みます。 前進時は 、後退時は にセレ
クトレバーを入れ、レバーの位置を
目で確かめます。
パーキングブレーキを解除し、メー
ター内のブレーキ警告灯の消灯を確
認します。
ブレーキペダルからゆっくりと足を
離し、アクセルペダルをゆっくり慎
重に踏んで発進します。
■ 急な上り坂での発進
、は
「通常の発進 」と同じ操作です。
ブレーキペダルからゆっくりと右足
を離し、アクセルペダルを慎重に踏
みます。
車が動き出す感触を確認しながら、
パーキングブレーキレバーを解除し
て発進します。
80J255
セレクトレバーが 位置でもエンジ
ンがかかりますが、安全のため で
エンジンをかけてください。
1
2P
N
P
3
4
1
ヒルホールドコントロール装備車の場
合、急な上り坂での発進時に車が後退 することを一定時間防ぐ機能がありま
す。
→ 4-38ページ (ヒルホールドコントロール)
2DR
3
4
12
3
4
000- 取扱説明書 .book 22 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 165 of 280

運転するときは/オートマチック車
4-23
4
走行
■ 通常走行
セレクトレバーを に入れて発進する
と、走行速度とアクセルペダルの踏み込
み量により、自動的に変速され走行でき
ます。
■ 急加速走行
追い越しなどをしたいときは、アクセル
ペダルをいっぱいに踏み込みます。
キックダウンして力強い加速が得られま
す。
■ 上り坂走行
上り坂を で走行しているときに、ス
ピードを保つためにアクセルペダルを踏
み込んでいくと、キックダウンしてエン
ジンの回転が急に上がることがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオー
バードライブ(O/D)スイッチを OFF
にするか、セレクトレバーを に入
れておくと、エンジン回転の変化が少
ない、なめらかな走行ができます。
急な上り坂で、1速と2速の変速を繰り
返すようなときには に入れます。
坂の勾配に応じて、あらかじめS (スポー
ツ)モードスイッチをONにしておくと、
エンジン回転の変化が少ない力強くなめ
らかな走行ができます。
■ 下り坂走行
下り坂を のままで走行すると、エン ジンブレーキの効きが弱くてスピードが
出すぎてしまうことがあります。
坂の勾配に応じて、あらかじめオー
バードライブ(O/D)スイッチを OFF
にするか、セレクトレバーを に入
れてエンジンブレーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
坂の勾配に応じて、あらかじめ S(ス
ポーツ)モードスイッチを ON にして
エンジンブレーキを併用します。
急な下り坂で、強力なエンジンブレー
キが必要なときには に入れます。
4AT 車の場合、高速走行中はセレク
トレバーを や に入れないでく
ださい。急激なエンジンブレーキがか
かって、スリップ事故を起こすおそれ
があります。また、エンジンの回転が
上がりすぎて故障の原因となります。
緊急時以外は、走行中にセレクトレ
バーを に入れないでください。エ
ンジンブレーキがまったく効かないた
め、思わぬ事故の原因となります。
D
2L
N
D
急な下り坂や長い下り坂では、エンジ
ンブレーキを併用してください。下り
坂でブレーキペダルを踏み続けると、
ブレーキ装置が過熱してブレーキが効
かなくなるおそれがあります。
4AT車
2
L
CVT車
D
4AT車
2
L
CVT車
L
000- 取扱説明書 .book 23 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 166 of 280

4
運転するときは/オートマチック車
4-24
一時停止
セレクトレバーは走行位置のままで
停車し、ブレーキペダルをしっかり
踏み込みます。
急な坂道で一時停止するときは、
必要に応じてパーキングブレーキ
をかけます。
停車時間が長くなりそうなとき
は、セレクトレバーを に入れ
ます。
再発進するときに間違えないよう、
セレクトレバーの位置とパーキング
ブレーキの解除を目で確かめます。
駐車
車を完全に止めます。
ブレーキペダルを踏んだまま、パー
キングブレーキをしっかりとかけま
す。 セレクトレバーを に入れてから
エンジンを止め、ブレーキペダルか
らゆっくりと足を離します。
セレクトレバーが 位置になっ
ているか目で確かめます。
64L20150
エンジンスイッチを (OFF)
にもどします。アドバンストキーレ
スエントリー&キーレスプッシュボ
タンスタートシステム非装備車は、
エ
ンジンスイッチからキーを抜きます。
→ 4-12ページ (キーを抜くときは)
→ 4-12 ページ(エンジンスイッ チをもどすときは)
後退
■ 正しい運転姿勢
車を後退させるときは身体をひねった運
転姿勢になり、ペダルが踏みにくくなり ます。ブレーキペダルやアクセルペダル
が確実に踏める姿勢で運転操作をしてく
ださい。
一時停止しているときに、空ぶかしを
しないでください。万一、セレクトレ
バーが
以外に入っていると、
急発進して思わぬ事故につながるおそ
れがあります。
上り坂などで、アクセル操作でバラン
スをとるなどして車を停止させようと
しないでください。トランスミッショ
ンオイルが過熱し、故障の原因となり
ます。
1
N
2
PN
1
2
駐車するときは、セレクトレバーを に入れてからエンジンを止めてく
ださい。 以外の位置ではシフト
ロックが作動せず、誤操作などで思わ
ぬ事故につながるおそれがあります。
3P
P
P
P
4LOCK
000- 取扱説明書 .book 24 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 167 of 280

運転するときは/ABS
4-25
4
■ 前進や後退を繰り返すとき
車庫入れなどで前進や後退を繰り返すと
きは、完全に停車させてから、次の前進
あるいは後退の操作を行なってください。
こんなことにも気をつけて
■ 車を少し移動させるとき
少しだけ移動するときでも、ブレーキペ
ダルやアクセルペダルが確実に踏める正
しい運転姿勢をとってください。
80J014
■ 停車するとき
ABS(アンチロックブレーキ
システム)とは
ブレーキをかけたときのタイヤのロック
を自動的に防止することで、走行安定性
や操舵性を確保しようとする装置です。
前進と後退を繰り返すときなどは、セ
レクトレバーを に入れていたこと
を忘れることがあります。車を後退さ
せたあとは、すぐに から に入
れる習慣をつけてください。
坂道などで、セレクトレバーを前進の
位置(※)にしたまま惰性で後退した
り、後退の位置( )にしたまま惰
性で前進したりしないでください。エ
ンストしてブレーキの効きが悪くなっ
たり、ハンドルが重くなったりして、
思わぬ事故につながるおそれがありま
す。また、故障の原因になります。
※4AT車の
CVT車の
R
RN
R
D2L
DL
車が少しでも動いているときは、セレ
クトレバーを に入れないでくださ
い。トランスミッションが故障する原
因となります。
常に周囲の状況を確認して、安全運
転に努めてください。ABS による制
御には限界があります。
ABS は、タイヤのグリップ限界を超
えたり、ハイドロプレーニング現象
(※)が起こったりした場合は効果を
発揮できません。
※雨天の高速走行などで、タイヤと 路面の間に水膜が発生し、接地力を失ってしまう現象
P
ABS
ABS装備車の取扱い
ABSはタイプ別装備
000- 取扱説明書 .book 25 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 168 of 280

4
運転するときは/ABS
4-26
制動距離について
ABSは制動距離を短くするものではあり
ません。
ABS作動時の振動や音
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキ
ペダル、ハンドル、車体の小刻みな振動
を感じることがあります。これはABSの
作動によるもので、異常ではありませ
ん。ブレーキペダルをそのまま強く踏み
続けてください。
タイヤについて
急ブレーキをかけたときや、滑りや
すい路面でブレーキをかけたときの
制動距離は、ABS がついていない車
と同等です。
次のようなときは、ABS のついてい
ない車より制動距離が長くなること
があります。スピードを控えめにし
て、車間距離を十分にとってくださ
い。
・凸凹道や石だたみなどの悪路
・じゃり道、新雪路
・道路の継ぎ目などの段差を乗り越 えるとき
・マンホールなど鉄板の上を通過す るとき
・タイヤチェーンの装着時
急ブレーキ時には、ポンピングブレー
キ(※)をせずに、ブレーキペダルを
思い切り強く踏み込んでください。 ポ
ンピングブレーキをすると、制動距
離が長くなります。
※ブレーキペダルを数回に分けて小 刻みに踏むブレーキのかけかた
路面の状況によりますが、約10 km/h
以下ではABSが作動しません。
エンジンをかけて発進した直後に、一
時的にモーター音などが聞こえること があります。これはシステムをチェッ
クしている音で、異常ではありません。
ABS は、各車輪の回転速度をセン
サーで検出しています。タイヤ交換時
は指定のサイズで、4 輪ともサイズ、
銘柄、トレッドパターン(溝模様)が
同一のものを装着してください。ま
た、著しく摩耗状態の異なるタイヤを
使用しないでください。正確な回転速
度が検出できなくなって ABS が正常
に機能しなくなり、思わぬ事故につな
がるおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 26 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分
Page 169 of 280

運転するときは/ABS
4-27
4
ABS は、こんな場合にもブ
レーキをかけると作動するこ
とがあります
滑りやすい路面を走行しているとき
80J1040
80J1041
80J1361
道路の継ぎ目などの段差を乗り越える
とき
80J1043
80J1044
悪路を走行しているとき
80J1300
80J1046
¨½¥Âµ
~8©AªI
+V]
¬
~
Page 170 of 280

4
運転するときは/アイドリングストップシステム
4-28
ABS警告灯
80J127
メーターパネル内にあります。
ABS の電子制御システムに異常があると、エンジンスイッチが のとき
に点灯します。
→ 1-10ページ(警告灯・表示灯)
アイドリングストップシステムは、信号
待ちなどの一時的な停車時および停車前
の減速時に、自動的にエンジンを停止・
再始動させるシステムです。排出ガスの
低減、燃費向上、エンジン騒音低下に役
立ちます。
本システムは一定の条件のもとで、一
時的にエンジンを停止させるもので す。長時間停車するときや車から離れ
るときは、パーキングブレーキをしっ
かりとかけ、エンジンスイッチを操作
してエンジンを停止してください。
→ 4-11ページ (エンジンを止めるときは)
一定の条件をみたすと停車前の減速時(約 13 km/h 以下)に自動停止しま
す。ただし、走行を開始してからしば
らくの間は、システムによる機能確認
を行なっているため、減速時に自動停
止しません。
ON
アイドリングストップシステム
アイドリングストップ システム
タイプ別装備
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止中は、車外に
出ないでください。思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。
・ブレーキペダルを踏んでいても運
転席シートベルトを外す、または
運転席ドアを開くとエンジンが再
始動し、アイドリングストップシ
ステムによるエンジン自動停止中
であったことをお知らせします。
72M2042
アイドリングストップシステムによ
るエンジンの自動停止後、自動で再
始動しない場合は、エンジンスイッ
チを操作してエンジンを始動してく
ださい。エンジンが再始動しない状
態で車を動かすと、ハンドルをまわ
すときやブレーキペダルを踏むとき
に強い力が必要となって、思わぬ事
故を起こすおそれがあります。
000- 取扱説明書 .book 28 ページ 2013年5月27日 月曜日 午後1時48分